グエムル あまりにもおろかな人間

グエムル 漢江の怪物
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 「驚愕のパニック・エンタテインメント」という怪物映画としての宣伝は、この作品にとっては正解。実際のストーリーはパニック映画でも怪獣映画でもなく、ひたすらおろかであわれな人間の姿を描いた悲しい作品なのだが、悪い意味ではなく、事前の期待と予想が大きく裏切られたのは嬉しかった。
 この作品については「朝日新聞」の映画評で好意的に取り上げられていたこともあり、大いに期待してDVDを見たのだが、VFXや視覚効果をどうこういう前にぐいぐいと引きつけられる吸引力がある。前半はあちこちで笑いも漏れるようなおかしくて悲しい展開で、後半になると一転して一気にラストまで持っていくスピード感のある展開になっている。ラストについてはあえて触れないが、全編を通して出てくるのはおろかな人間ばかり。いや、人間は皆おろかな存在だということなのだろう。だが、おろかであっても家族というものはこうありたいと思わせる作品である。
 ソン・ガンホはどのような役をやらせても彼以外の役者ではできないと思わせるキャラクターを作り上げる。そして一番強烈な印象を残すのは登場場面は少ないものの、娘ヒョンソを演じるコ・アソン。かわいいとか、美人とか、そういう次元で語る役柄ではなかったが、凛とした強さを感じさせ、早く助けてやりたいと思わせた。
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション
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