当事者の視点では語れない大戦

父親たちの星条旗 Flags Of Our Fathers
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 戦争を扱った名画は数多くあるが、実際に劇場で見た経験は少ない。当然のことながらテーマがテーマだけに、面白いだけの作品や、勝った負けたで一喜一憂できるような単純なストーリーの映画は少ない。そのため、戦争映画の話題作がDVD化されて手にすることができても、妙に構えてしまい、実際に見るまで時間がかかってしまうのだ。今回、C.イーストウッドの硫黄島2部作が我が家のDVDラックに並んでからも、つい他の作品を優先させてしまい、見るまでに時間がかかってしまった。
 作品を見ていい意味で予想を裏切られたのは、硫黄島での戦いが物語の中心ではないこと。実際に戦っている兵士たちのはるか後方にも悲惨で残酷な現実がある。悲惨な現場から目を背けるわけではないが、戦争というのは決して戦地だけで行われているわけではないのだ(ちなみに私は「アメリカ海兵隊戦争記念碑銅像」が、硫黄島に掲げられた星条旗の写真をもとに作られたものだということを初めて知った)。
 決して愉快な物語ではないが、戦争を次の世代へと語り継ぐ人たちがいることに、ほっとした気持ちにさせられる作品である。
 いまだに世の中から戦争はなくなっていないが、第二次世界大戦の終結から60年以上が経ち、特に日本では直接戦争を知り、語ることができる世代は少なくなってきた。そういうときに映画が我々に何かを伝える力を持っていると信じたい。

父親たちの星条旗 期間限定版
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