誰が見たのか!? キッチン

キッチン 我愛厨房/Aggie et Louie
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 友人から借りたほぼ10年前の作品。借りる際にお薦めのコメントはなく、それほど期待せずに見たのだが、独特の雰囲気があって不思議に引き込まれていった。
 一種のラブストーリーでもあり、大切な人との死別という重苦しいテーマも盛り込まれてはいるものの、ストーリーらしいストーリーはないといってもいい。設定を借りているとはいえ、原作である吉本ばななの「キッチン」を思い出す必要は全くないかもしれない。
 最初は違和感を覚えるルイ、アギー、エマという個性的な登場人物も徐々に魅力的に思えてくるのだが、何より富田靖子の年齢不詳のかわいらしさがいい。「アイコ16歳」のデビュー以来、数多くの映画に出演してきているが、これまであまり女性を感じさせる役柄は少なかったように思う。ところが、この作品では(三十歳を目前にしているにもかかわらず)十代の少女のようでもあり、母性を感じさせる表情も見せる。この作品を見てから「南京の基督」を見ると、また違った感動があったかもしれない。
 ところで、この作品はいったい誰が見たのだろう。(潜在的なファンは多いと思うが)富田靖子ファンはそう多いとも思えず、香港映画ファンを惹きつけるものもない、そうかといって吉本ばななのファンが映画館に足を運ぶわけでもあるまい。それほど話題にならなかったこともうなずける。
 一部の評価が芳しくないことも理解できるのだが、個人的には十分に満足できた作品。ハッピーとまでは言わないが、見終わったあとに優しい気持ちになれる映画である。
キッチン
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