豊川悦司と寺島しのぶは正解!?

愛の流刑地
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 友人の影響で学生の頃に渡辺淳一を一通り読んでいた。「白夜」シリーズが一番好きだったのだが、映画化されたものでは「ひとひらの雪」「化身」「別れぬ理由」の三部作(?)が色々な意味で印象に残っている。当然、映画と前後して原作も読んでいたが、映画にもそれほど違和感を感じなかったような気がする。どの作品にも男の哀れさや切なさが出ていて、見終わったあとに何とも言えない空しい気持ちになったことを覚えている。秋吉久美子、黒木瞳、三田佳子もそれなりによかった。特に演技力は現在の比ではないが、黒木瞳の劇中での変貌ぶりは印象深い。もちろん、彼女のヌードも。
 ところが、「失楽園」あたりになってくると小説も映画もちょっとしっくりこなくなってしまった。どちらかというと男性よりも女性の側に立ったような作品だからだろうか。今回の「愛の流刑地」も話題作ではあったが、いまひとつ感じるものはなかった。寺島しのぶも熱演だが、彼女のこれまでの作品のイメージと「貞淑な人妻」の間には距離があったような気がする。「化身」の黒木瞳のような意外なキャスティングの方がよかったのではないだろうか。
 裁判の部分の描き方も「やっぱりボクはやってない」の直後に見たために中途半端。検察も弁護士もリアリティに欠けた。長谷川京子も新境地を狙ったのかもしれないが、妙にテカテカして浮いてしまった。もっと、彼女の内面に迫っても面白かったのに。
 裁判長が本田博太郎だったのは「それでもボクはやってない」へのオマージュとして見ると、それも面白い。
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