謎の武装集団のリアリティ

ミッドナイトイーグル MIDNIGHT EAGLE
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 軍事スリラーは軍事大国アメリカ=ハリウッド映画の十八番であり、韓国映画も朝鮮半島における現実の緊張感がこのテの物語に説得力を与えている。しかし、日本の場合はどうだろうか。現実はともかくとして、スケールを大きくすればするほど絵空事の世界になってしまう。その点、この作品は舞台を日本アルプスに限定したことで成功したといえるのではないか。もちろん、原作の面白さや緊迫感には及ばないのだろうが、余計な色恋沙汰などを挿入することもなく、結末も予想がつくとはいえ、最後まで集中して物語を追うことができた。
 物語の発想そのものは20年前に貪り読んだ西村寿光の冒険小説の世界であり、雪山を舞台にした戦闘という点では10年前の「ホワイトアウト」でもある。大沢たかおや玉木宏を配したことで地に足の着いた展開になった(やはり織田裕二ではスーパーヒーローにならざるを得ない)。竹内結子も悪くないが、少し貫禄がありすぎたかもしれない。
 ところで、現在、ブレイクしている玉木宏を最後まで藤木直人だと思い込んで見ていた私は立派な「おじさん」だろうか。

ミッドナイトイーグル スタンダード・エディション
ジェネオン エンタテインメント
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