第三者が見た 9.11 の世界 クローバーフィールド

クローバーフィールド CLOVERFIELD
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 折しも、あのアメリカ同時多発テロからちょうど7年後の9月11日に「クローバーフィールド」のDVDを見た。そのことに気づいたのは翌朝の通勤途中、カーラジオから流れるニュースを聞いたときなのだが、7年前に見た、まるで映画のワンシーンのような衝撃的で恐ろしく、なおかつリアリティのない映像の数々が、前の晩に見た「クローバーフィールド」と二重写しになった。「クローバーフィールド」は、手持ちのビデオカメラに収められた映像が一夜の恐ろしい出来事を振り返っていくのだが、カメラワークは明らかに同時多発テロをとらえた当時の映像を意識している。
 我々がモニターを通して見るのは、その場にいた者たちが現実に見た光景ではなく、あくまでもカメラを通した映像。この疑似ドキュメンタリーともいえる手法は「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」などでもおなじみだが、カメラが見たニューヨークの街が破壊される様は、まさに7年前の悲劇を思い起こさせる。製作のJ・J・エイブラムスは日本の「ゴジラ」に着想を得たと述べているが、アメリカ人が映像化するとどうしても「Godzilla」になってしまうらしい。しかし、カメラの向こうに見え隠れするモンスターは、理屈も何も通じず、姿を見せることなく忍び寄ってくるテロリストを思い起こさせる。
 もちろん、パニック映画の傑作として語り継がれる作品ではないのだが、あえて有名俳優を使わず、疑似ドキュメンタリーの手法で、しかも物語を80分でまとめた点は、B級映画の佳作として記憶にとどめておいてよいのではないだろうか。

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2008-09-05

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