放校処分に救われた ナポラ

エリート養成機関 ナポラ
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 パッケージから判断して、それほど鑑賞意欲が沸くタイプの映画ではないのだが、戦争映画も守備範囲としている友人の薦めで鑑賞。2004年のドイツ映画で、ナチスの若手エリート養成機関「ナポラ」を舞台にした作品。
 最初は貧しい階級出身の主人公フリードリヒが「ナポラ」の中で同級生や教官にいじめられる話ではないかと予想したが、上級生からのいじめにはあうものの、同室の友人や教官にも恵まれ、本人もナチズムにはそれほど疑問を感じていない様子。むしろ、フリードリヒ以上に物語の上で重要な役割を果たしているのが、知事の息子アルブレヒト。彼の行動を通してフリードリヒは自分の行動に疑問を持ち始めるようになるのだ。
 「ナポラ」はナチス親衛隊の直接的な影響下に置かれていたが、映画そのものは独裁者ヒトラーやナチズムを意識的に強調してはおらず、舞台を他に置き換えても青春物語として成立しそう。そこが物足りないと言えなくもないが、戦争の過酷さが強調されていないぶん、戦争映画が不得手な人にも分かりやすい作品になっているのではないだろうか。
 友人の死や主人公の放校処分、そして約束されているドイツの敗北など、後半は暗い話題ばかりだが、彼らが勝者にならなかったことこそが、救いのような気がする。
 
エリート養成機関 ナポラ
レントラックジャパン
2006-09-22

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