全裸くらいは許される 日本沈没

日本沈没
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 平成版「日本沈没」は、草彅剛演じる小野寺と柴咲コウ演じる玲子の2人のドラマに焦点が当たり、パニック映画としての緊迫感は、VFXなどに金をかけている割にはほとんど感じられない。昭和版「日本沈没」が特撮だけに頼らず、原作に倣って徹底したシミュレーションを行うことで緊迫感を演出していたのとは対照的に、それほどの葛藤もないまま日本はどんどん沈んでいく。玲子を取り巻く下町の人々を登場させたのだから、「本当にこんなことが起こったら」と見る側に「怖さ」を想像させる演出があってもよかったような気がする。結局、楽天主義の「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」の日本版になってしまい、原作や昭和版の「日本人のアイデンティティとは」というテーマにまで踏み込むことはなかった。
 どうしても小林桂樹や藤岡弘のインパクトが強いので、豊川悦司や草彅剛の分は悪い。むしろ原作や昭和版には登場しなかった危機管理担当大臣の大地真央がカッコいい。キリッとして若々しいので、最初は大地真央が小西真奈美に見えてしまった。
 後半、柴咲コウが草彅剛に「抱いて…」と迫る場面があるが、人間は明日をも知れないとなると「もうどうなってもいい」と思ってしまうのだろう。果たして草彅の判断は、人間として、男として、正解だったのか。
 柴咲コウに関しては、ハイパーレスキュー隊ともなれば「少林少女」くらいの強さは必要だが、色気が感じられないところも惜しい。その点ではいしだあゆみの勝ち。
 ところで、明日にでも日本が沈んでしまうということになれば、酔っぱらって全裸で騒ぐくらいは大目に見てもらえるのに。早めの復帰が決まってよかった。

日本沈没 スタンダード・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント
2007-01-19

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別物原作や73年製作 ...
主役がこの二人でなか ...
う~ん、これも公開当 ...
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