紆余曲折のない2時間 UDON

UDON うどん
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 ある意味では「ラーメンガール」とは製作意図や展開が対照的な作品といえるかも知れない。
 さすがに亀山千広と本広克行の「踊る大捜査線」コンビが作っただけのことはあり、楽しく、最後まで飽きさせない作品。
 ニューヨークでコメディアンになるという夢に破れて故郷香川に帰ってきた香助(ユースケ・サンタマリア)が、ちょっとズレたタウン誌編集者の恭子(小西真奈美)と讃岐に「うどん」ブームをもたらすという前半部は、讃岐うどんのノウハウも盛り込んでグイグイと物語に引き込まれる。そしてそれだけは終わらず、後半部は主人公たちがそれぞれ自分の夢を追い始め、香助は父親の死を乗り越えて「松井うどん」の味を再現しようと試みる。人間関係のトラブルや恋愛問題、周囲の偏見や本が売れない状況など様々な苦境を乗り越えてタウン誌をヒットさせ、「うどん」ブームを巻き起こす、というだけでも十分にドラマになるのだが、あえて個々の人生への挑戦にまで物語をつないだところがいい。
 ところが、題材となる「うどん」そのもののシンプルさに似て、「人間関係のトラブルや恋愛問題、周囲の偏見、本が売れない状況など様々な苦境」といった余計な味付けがないのだ。ストレスを感じることなく、喉ごしよくスルスル食べられるのだが、それだけでは物足りない。「おかわり」したくなるのが正直なところ。
 ユースケ・サンタマリアや小西真奈美を始めとして登場人物のキャラクターは期待通りで、展開そのものも期待通り。テレビで見て「昨日のアレ、けっこう面白かったよね」とはなるだろうが、金を出して映画館の大スクリーンで見るような作品かどうかは微妙かも。

UDON スタンダード・エディション [DVD]
ポニーキャニオン
2007-03-07

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本広克行は日本のドン ...
基本的には良い話 基 ...
本広監督らしい「七味 ...
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