バブル前夜の幻 私をスキーに連れてって

私をスキーに連れてって
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 1987年の夏に公開された、時代を象徴する作品。ある特定の年代にとっては、このタイトルを聞いただけで胸躍るものがあるはず。子供の頃からスキーをしていた私は当時ちょうど大学生、「スキーに連れてって」と言われたかどうかはともかく、多少はこの作品の恩恵に与らなかったこともない。もっとも、運転手兼インストラクターとして仲間たちに便利に使われていたという面もないではないのだが。
 新聞社が主催する試写会で初めてこの作品を見て、公開後はGFを連れて見に行った記憶がある。そして20年を経てこの作品を購入。10年以上足が遠のいていたゲレンデに戻ろうと思い立ち、この作品を再び見てみたくなったのだ。
 一回りほど年齢の離れた妻と一緒に見たが、彼女の反応は冷めたもので、ユーミンの曲を聴いただけで盛り上がっている私とは対照的。確かに現在から見ると三上博史も原田知世もやけに野暮ったい。妻は最初、原田知世だということに気づかなかったくらいだ。私自身も主演の2人以外はほとんど記憶になく、布施博、沖田浩之、高橋ひとみ、原田貴和子、鳥越マリなどの共演者のことはすっかり忘れていた。当時としても決して豪華キャストではないものの、時代の雰囲気は十分に反映している。そして、スキー場や都内での彼らのやりとりも、いまにして思えば非常に健全。ちょうどバブルが始まろうという時期だったが、このあと我々は決定的に変わってしまったという気がする。
 ストーリーはどちらかというと古典的。スキーの腕前は初心者レベルの原田知世に夜の山越えをさせるという、本来ではあれば決して許されない行為も「スポ根」の延長として笑って許したい。勇気とか信頼とか愛とか友情とか、斜に構えているようでも素直に受け入れることができる時代だったのだ。

 結論的には、この作品を見たことで、あえていまの時代にゲレンデに復帰する意欲を失ってしまった。

私をスキーに連れてって [DVD]
ポニーキャニオン
2003-11-19

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