若者にはわかるまい レスラー

レスラー THE WRESTLER ☆
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 ミッキー・ロークといえば、私にとっては「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」よりも「ナインハーフ」や「エンゼル・ハート」のセクシー俳優のイメージである。特に「エンゼル・ハート」は禍々しい原作の世界をよく再現していて、「オールドボーイ」にも通じる近親相姦シーンが衝撃的だった。しかし、この作品では彼の色男ぶりはもちろん、かつての面影すらないと言っていい。「シンシティ」は共演者たちも多彩であり、ミッキー・ローク自身のインパクトはそれほどなかったので、この「レスラー」でミッキー・ロークの新たな一面を発見した感が強い。
 四半世紀に及ぶプロレスファンの私から見てもミッキー・ロークのプロレスラーぶりは違和感がなく、アメリカン・プロレスの世界にしっかりはまっていた。スタントマンを使っているシーンがあったとしても、ミッキー・ロークは単なる肉体改造だけでなく、トレーニングもみっちり積んだに違いない。演技力以上に肉体に説得力があった。
 80年代半ばにMSGを熱狂させたスーパースターといえばハルク・ホーガンだが、「ランディ」という名前からはランディ・サベージも連想させる。実際に肉体にダメージを蓄積しながら老いてなお戦い続けなければならないプロレスラーや、筋肉増強剤の使用などの影響もあって心臓疾患によって急死したプロレスラーも少なくない。かつて自分たちを熱狂させたプロレスラーの悲報を聞くたびに何ともいえない気持ちになるのだが、この作品はプロレスファンを超えて中高年の共感を呼ぶに違いない。
 ラストは見る側に下駄を預けた感じだが、いずれの結末を選んでもすっきりしない気持ちが残っただろうし、これはこれでよかったとしよう。外枠は似ていないこともないが、スタローンの「ロッキー」とは違った味わいがある。

作品データ
監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ他
製作年:2008年 製作国:アメリカ


レスラー スペシャル・エディション [DVD]
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
2010-01-15

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