いきなりクライマックス MW

MW-ムウ-
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 いまをときめく玉木宏の主演作品、しかも手塚治虫のマンガが原作ということで、人気と話題性におんぶしたアイドル映画になるのではないかと危惧していたが、ところがどっこい、丁寧に作られた迫力ある作品だった。
 タイが大好きな私にとって、特に冒頭のバンコクでの追跡劇は嬉しかった。身代金を手にした結城美智雄はセントラル・ワールド・プラザの前を通ってラーマ1世通りを歩き、BTSに乗り込む(歩いていたラーマ1世通りの向かい側には警察署もあるのに)。誘拐事件に対するタイ警察の対応もしっかりしていて、タイを見下して描いていないところにも好感が持てた。
 ストーリーは、結城が16年前の恨みをはらすべく次々に復讐を決行し、米軍基地からMWを奪うという直接行動に出る、いわばクライマックスのみを描いている。背景を想像して分かったつもりで見ていればそれでも済むが、復讐に至るまでの結城の葛藤や、MWの影響で徐々に人間性を失っていく過程などが描かれていれば、さらに後半が重みのあるものになったはず。
 とはいえ、玉木宏はブレずにクールな結城美智雄を演じ、男の目から見てもカッコよかった。「ミッドナイト・イーグル」のあたりまでは線の細さを感じさせたが、「のだめ」の千秋役などで演技の幅を広げたような気がする。人気俳優が背伸びをして悪役を演じたというレベルではなく、説得力のある演技だった。

作品データ
監督:岩本仁志 出演:玉木宏、山田孝之他 製作年:2009年 製作国:日本


MW‐ムウ‐ [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント
2009-11-06

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