80年代香港テイスト デビルズ・ブライド

デビルズ・ブライド The Devil's Bride ☆ 
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 タイトルからしても、ジャケットからしても、いかにもアジアン・ホラーのブームに便乗しようという作品。オープニングタイトルでは「007」のようにシルエットの男女が絡み合い、ますますその確信は強くなる。もっとも、そのオープニングタイトルも意外に安っぽさを感じさせず、「マイペンライ」で作っている感じではなかったのだが。
 冒頭、主人公ターンの双子の兄弟タンがマンションの自室から転落死する。そのタンを死に追いやる謎の女性の醜い顔が、あまりにもお粗末な特殊メイクなので、ちょっと気を取り直したところで「やっぱりダメか」と再びがっかりさせられる。ところが、そのあとは意外に突っ込みどころが見えない。ストーリーの大枠は全く意外なものではないが、細部については安易に展開を読ませない構成になっているのだ。
 また、タイ映画にしては珍しく「露出」の多い方かもしれない。惜しいのは謎の女性ウマーが、場面によって魅力的に見えたり、パッとしない女性に見えたりするところ。それなりの美人で、しかも大胆に裸身をさらしているのだからもう少し美しく撮って欲しかった。ライティングなのか、撮影技術の問題なのか、80年代の香港ホラーを見ているような感じなのだ。安っぽい感じさえなければ、もっと雰囲気は出せたはず。
 怖さという点ではホラーと呼ぶことには無理があるかもしれない。むしろ、過去の事件が少しずつ明らかになっていくところに面白さがある。40年前と現代を行ったり来たりする展開も悪くない。主人公ターンを演じたワッチャラー・トゥンカプラサートは、いかにもタイ人俳優という風貌ではあるが、日本人が見てもそれほど違和感はない。あまり活躍する場面はなかったが、ヒロインのルターンを演じたベンチャシリ・ワッタナー(?)もかわいらしくてよかった。
 「自信を持って」とは言わないが、意外に薦められる作品である。

作品データ
監督:ブンナウット・プラソムサップ 出演:ワッチャラー・トゥンカプラサート、ラットカナー・ワッタナウォンシリ他
製作年:2002年 製作国:タイ


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