アンバランスなキャスト ICHI

ICHI -市-

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 座頭を瞽女に置き換え、市を女性にしてしまった設定は面白い。市の生い立ちには深入りせず、白河組と万鬼党との抗争を軸にストーリーを展開させたことで綾瀬はるかの「化けの皮」が剥がれることなく、何とか締まった作品になった。
 綾瀬はるかが演じるのは「僕の彼女はサイボーグ」と共通する「非実在女性」とも言うべき役柄。もちろん、ふつうの女性を演じてもかわいいし、何とも言えない色っぽさもあるのだが、彼女の魅力が活きるのはむしろ女性らしさを感じさせない役柄の方かもしれない。殺陣でもなかなかカッコいいところを見せてくれたので、どん底の人生を経験してきた凄みが感じられない点については大目に見よう。
 共演陣も名前だけは豪華なのだが、演出の問題なのか、いまひとつ個性を活かし切れていなかったような印象がある。特に窪塚洋介が演じた虎次はキャラクターが板についておらず、最後まで違和感が消えなかった(実は弟の俊介かと思った)。また、大沢たかおが演じた藤平十馬も、複雑な過去を抱えているとは言っても最後までどっちつかず。中村獅童と竹内力がいつもと同じ役柄で最後まで突っ走ったのに比べると、やや全体的に足を引っぱった感がある。
 何だかんだ言っても、綾瀬はるかに免じて「一票」という感じの作品。

作品データ
監督:曽利文彦 出演:綾瀬はるか、大沢たかお他 製作年:2008年 製作国:日本


ICHI -市- 【VALUE PRICE 1500円】 [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル
2010-05-26

ユーザレビュー:
綾瀬はるかは美人です ...
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