キング・ナレスワン外伝 セマ・ザ・ウォリアー
セマ・ザ・ウォリアー SEMA THE WARRIOR OF AYODHAYA ☆
刀鍛冶から兵士になり、アユタヤの伝説的英雄になったセマの物語である。ホンサワディーとアユタヤの戦いが背景にあり、時代的には「キング・ナレスワン」とすっかり重なる。「キング・ナレスワン」に先行する作品であるが、事前にホンサワディーにアユタヤが反旗を翻す経緯が分かっていた方が面白いだろう。もっとも、映画はセマ個人のドラマを中心として展開しているので、戦闘シーンも大規模な割にはあっさりとした印象を受ける。セマの家庭事情やレーライ嬢との恋愛、カン軍曹との対立、仲間との友情など、一つ一つのエピソードは面白いのだが、全体のバランスに難がある。後半になってからの盛り上がりはあるものの、前半はいかにもタイらしいのどかな雰囲気で物語が展開しているのだ。
セマを演じたボーウィット・カエウフェットは整った顔立ちで、あまりタイ人らしさを感じさせない。ドラゴンゲートのプロレスラー、シーマを爽やかにしたような感じ。その他の俳優たちはいかにもタイ人という感じなので、彼のハンサムさがかなり際立つ。狙ったキャスティングなのだろう。
それにしても、この手の時代劇は、登場人物の区別がつきにくいのが難点。合戦のシーンもどちらがホンサワディーで、どちらがアユタヤかが最初はわからない。戦っている兵士たちも入り乱れてどっちが優勢なのかもわからない。大河ドラマのようにじっくりと時間をかけて物語を進めていかないと、スケールの大きな作品は組み立てられないのかもしれない。
作品データ
監督:サニット・ジトヌクル 出演:ボーウィット・カエウフェット、プラプタドル・スワンバン他
製作年:2003年 製作国:タイ
刀鍛冶から兵士になり、アユタヤの伝説的英雄になったセマの物語である。ホンサワディーとアユタヤの戦いが背景にあり、時代的には「キング・ナレスワン」とすっかり重なる。「キング・ナレスワン」に先行する作品であるが、事前にホンサワディーにアユタヤが反旗を翻す経緯が分かっていた方が面白いだろう。もっとも、映画はセマ個人のドラマを中心として展開しているので、戦闘シーンも大規模な割にはあっさりとした印象を受ける。セマの家庭事情やレーライ嬢との恋愛、カン軍曹との対立、仲間との友情など、一つ一つのエピソードは面白いのだが、全体のバランスに難がある。後半になってからの盛り上がりはあるものの、前半はいかにもタイらしいのどかな雰囲気で物語が展開しているのだ。
セマを演じたボーウィット・カエウフェットは整った顔立ちで、あまりタイ人らしさを感じさせない。ドラゴンゲートのプロレスラー、シーマを爽やかにしたような感じ。その他の俳優たちはいかにもタイ人という感じなので、彼のハンサムさがかなり際立つ。狙ったキャスティングなのだろう。
それにしても、この手の時代劇は、登場人物の区別がつきにくいのが難点。合戦のシーンもどちらがホンサワディーで、どちらがアユタヤかが最初はわからない。戦っている兵士たちも入り乱れてどっちが優勢なのかもわからない。大河ドラマのようにじっくりと時間をかけて物語を進めていかないと、スケールの大きな作品は組み立てられないのかもしれない。
作品データ
監督:サニット・ジトヌクル 出演:ボーウィット・カエウフェット、プラプタドル・スワンバン他
製作年:2003年 製作国:タイ
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