アカデミー作品賞なのに面白い ハート・ロッカー

ザ・ハート・ロッカー THE HURT LOCKER ☆
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 最近の受賞作はそうでもないのだが、アカデミー賞の作品賞を受賞するのは重厚長大、ちょっとかまえて見なければならない作品が多いような気がしていた。特に「アバター」を蹴落として作品賞を受賞したとなると、娯楽性よりもテーマ性が評価されるような作品に違いないと勝手に思い込み、購入しては見たものの、手を着けるまでにしばらく時間がかかった。
 しかし、この「ハート・ロッカー」は声高に反戦を叫んだり、人間の本性についてくどくどと説明させたりはしない。爆発物処理に失敗したり、テロに遭ったりしてアメリカ兵もイラク人も次々に死んでいくが、爆破シーンをことさらオーバーに描くわけでもなく、ドラマティックに物語が展開するわけでもない。それでも、戦地での爆発物処理の実態を知らないせいか、アメリカ人と違って当事者意識がなかったせいか、彼らの日常が「面白い」のだ。そして淡々と爆発物処理を繰り返す主人公たちの日常を通して「正義だ何だと言ったって、現実ってこんなものなんだろうなあ」と妙に納得させてくれる。
 作品の持つ強烈な吸引力はジェレミー・レナーやアンソニー・マッキーらのそれほど有名ではない若手の役者たちの演技によるところが大きい。脇役としてはこれまでに見た作品にも出演している役者のようだが、彼らではなく、一流スターを起用したら印象は全く違ったものになったはず。
 一昔前のアメリカの重厚長大な戦争映画を思い浮かべて敬遠している人は偏見を捨ててまず見て見るべし。

作品データ
監督:キャスリン・ビグロー 出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー他
製作年:2008年 製作国:アメリカ


ハート・ロッカー [Blu-ray]
ポニーキャニオン
2010-09-02

ユーザレビュー:
映画の存在自体に疑問 ...
其処に正義は関係無く ...
話は並以下。 音響効 ...
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