完成度高し! バンコク・トラフィック・ストーリー

ロットファイファー...マーハー・ナ・トゥー Bangkok Traffic (Love) Story 下一站説愛你 ☆
画像


 記念すべきテーマ「映画」の500回目はやはりタイ映画。なかなか日本語版が発売されないので、台湾ver.を香港経由で購入した。中国語字幕のみで英語字幕以上に細部は追い切れなかったものの、恋愛映画なのでそれほど複雑な展開はない。理解できればもっと笑える場面もあったはずだが、それでも満足度は高かった。
 婚期を逃した30歳の独身OLメリーが、親友の結婚式の帰りに偶然BTS(Bangkok Transit System-通称スカイトレイン-)のハンサムなエンジニア・ルムと出会う。彼に一目惚れしたメリーは通勤のBTSでアタックするが、微妙なすれ違いや後輩の邪魔も入り……というストーリー。
 主演女優である中国系のシリン・ホーワンは、愛敬はあるものの、決して美人ではない。いくら三十路を過ぎていても美人が恋に悩んだって説得力はないが、この作品の場合は彼女の存在がリアリティを生んでいる。たぶん、同年代の女性にとっても感情移入しやすいはず。また、「トラフィック」とタイトルにあるように、バンコクのあらゆる交通機関が出てくるところもタイに行ったことのある人には嬉しいに違いない。トゥクトゥクと地下鉄以外の交通機関は全て登場しているのではないだろうか。それらの交通機関が彼女たちを結びつけるアイテムになり、また、彼女たちの置かれている状況の比喩にもなる。ストーリーは単純なのになかなか凝った構成なのだ。また、他の登場人物たちも個性的で、ルムを演じたティラデート・ウォンポアパンはイケメンだが、それ以外はいかにもフツーの人という感じで、それもいい。一昔前の台湾映画を見ているような感覚。唯一、メリーの恋路を邪魔するアンスマリン・シリパンは目の大きな美人で、要注目の若手女優である。
 2009年のタイ国内映画興行成績ランキングでは、「2012」や「トランスフォーマー・リベンジ」といったハリウッド映画に次いで3位に食い込んだ大ヒット映画。タイ映画はアクションやホラーだけではなく、恋愛映画に関しても香港映画や韓国映画のレベルに達しており、汎アジア映画として日本映画を超えたといっていいのではないかと感じさせられた。「第2回沖縄国際映画祭」で日本でも上映されてはいるが、これだけの作品なのに日本語版が発売されていないのは不思議で仕方がない。その点でも日本の映画界は遅れているのかも。

作品データ
監督:アディソーン・トゥリシリカセーム 出演:ティラデート・ウォンポアパン、シリン・ホーワン他
製作年;2009年 製作国:タイ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック