オーラを消したジャッキー ベスト・キッド

ベスト・キッド the Karate Kid ☆

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 オリジナルの公開当時、ちょうど自分が二十歳だったこともあり、ミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)の教えを受けて成長していくダニエル(ラルフ・マッチオ)の姿は印象深い。果たしてオリジナルが生んだ数々の名シーンの感動を、25年の時を経てリメイクが超えることができるのか。期待と不安が入り交じった複雑な気持ちで鑑賞した。
 結論的には、オリジナルの骨格を保ちながらも、舞台を北京に移して主人公の年齢を12歳に下げたことで、新たな感動を生み出すことに成功したと言えそうだ。
 どう見てもパッとしないラルフ・マッチオに比べると、ウィル・スミスの息子という先入観を取っ払ってもジェイデン・スミスは意地がありそうだし、運動神経もよさそう。そのため、主人公への感情移入という点ではオリジナルに劣るものの、カンフーの習得という点では説得力がある。しかも、彼を導く師匠役がジャッキー・チェンとなればなおさらだ。YouTube でオリジナルの動画を検索して新旧の試合のシーンを見比べてみたが、オリジナルはスピード感に乏しく、技も呆気なく決まる。決勝での最後の一本も、ダニエルの場合は痛めている方の脚で相手を蹴り倒していることに当時も疑問を抱いたものだった。ドレが回転蹴りで最後の1本を決めるのも無理やりではあったが、トレーニングから大会までの流れとしては、顕著なグレードアップを見せたリメイクに軍配が上がる。
 まだ五十代のジャッキーがノリユキ・パット・モリタの渋さを出せるのかも不安だったが、スターのオーラを封印して健闘したといえるのではないか。ただし、ユーモアを封印したジャッキーは何とも中途半端だが。また、明らかにジェイデン・スミスよりも年上に見える同級生たちや他の脇役も出しゃばり過ぎずにうまくはまっている。メイ・インを演じたウェンウェン・ハンは上戸彩そっくり。ユー・ロングァンが「ラスト・ソルジャー」のちょい役(友情出演?)とは異なり、敵役でしっかり存在感を発揮しているのが嬉しかった。
 ジェイデン・スミス演じるドレは立派に生まれ変わったので、(オリジナルは4部作となったが)リメイクは1作だけで十分であろう。

作品データ
監督:ハラルド・ズワルト 出演:ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン他
製作年:2010年 製作国:アメリカ


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