きっちり決着 ビハインド

ビハインド the Unborn (The Mother) ☆

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 犯罪組織から麻薬を横流しした女性ポーはヤクザの制裁を受けて夜の沼に放り込まれる。漁師に助けられて病院に担ぎ込まれるが、それから彼女には若い妊婦の霊がつきまとうようになる。薬物中毒だった彼女を信じる者はいなかったが、病院の女性副院長は親身になって彼女の面倒を見、更生施設の職員も彼女に協力して霊の正体を突き止めようとする。
 基本的にはホラー映画なのだが、後半は謎解きの面白さが加わり、ミステリー映画の要素もある。ホラー映画として見ると物足りなさは否めないものの、ミステリーとしてはなかなか凝った作品といっていい。ストーリーの骨子は単純であり、これまでも同様のホラー映画がなかったわけではない。しかし、この作品の場合は、随所にちりばめられた仕掛けが最後にしっかりと収束しているのだ。タイ映画にありがちな、勢いだけで最後まで突っ走り、「途中のあれは何!?」と疑問を残すような中途半端さがない。映像の細かいところにも気が配られており、バンデット・ソンディー監督はなかなかのくせ者。彼はタイ版スパイダーマン「マーキュリーマン」の監督でもある。
 主演は「ナンナーク」のインシラ・チャロエンプーラ(インティラー・ジャルンブラ)。この作品でもショートカットで、スタイルもスリムなので、最初はあまり女性らしさを感じさせない。いかにも元薬物中毒のアバズレといった感じなのだが、自分が妊娠していることを知ったあとは徐々に女性らしく見えてくる。これも演出だとすれば芸が細かい。彼女の友人役も桜井淳子似のすっきりした美人だし、妊婦の亡霊となる女子学生も(半分は怖い顔だが)タイの美人。タイ映画を見慣れていない人にも、この作品のキャストは違和感なく受け入れられるのではないだろうか。
 見終わったあとに「なかなかやるなあ」と感心させられる映画。後味も悪くないので、意外にお薦めの作品である。

作品データ
監督:バンデット・ソンディー 出演:インシラ・チャロエンプーラ、プラソン・チャンタン他
製作年:2003年 製作国:タイ


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