キムタクはキムタク ヤマト

SPACE BATTLESHIP ヤマト ☆

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 「宇宙戦艦ヤマト」の大ファンというわけではなかったが、年齢的には完全に「ヤマト」世代である。劇場での「宇宙戦艦ヤマトフェスティバル」には友人と並んで「宇宙戦艦ヤマト」と「さらば宇宙戦艦ヤマト」を見たし、サウンドトラックのLPも持っていた。さらに中学校のときには「宇宙戦艦ヤマト」のパロディで級友を乗組員に見立てたマンガを書き、クラスで回覧して見せていたので、キャラクターに対する思い入れも深い。たぶん、私と同年代の男性は「宇宙戦艦ヤマト」に対して同じような経験を持っているのではないだろうか。
 さて、この作品は「宇宙戦艦ヤマト」ではなく、あくまでも「SPACE BATTLESHIP ヤマト」である。スタッフも私たちと同じような世代であるはずだが、このタイトルに若干の言い訳が含まれているようにも思う。オリジナルのキャラクター設定を絶対に変えてはいけないと言うつもりはないが、これだけ確立されたキャラクターを改変するからにはそれなりの必然性があってしかるべき。男女共同参画社会となり、男女比に配慮したのかもしれないが、コックピットに女性が多すぎ。脇役の相原まで女性になってしまった。さらに重要なキャラクターであるはずの佐渡先生を高島礼子が演じる意味が分からないし、森雪をブラックタイガーのエースにするのもどうだろうか。もしかすると、この森雪は沢尻エリカをキャスティングするための設定だったのかもしれない。黒木メイサも悪くはないのだが、「ヤマト」世代にとっては、沖田艦長の「地球か、何もかもみな懐かしい」だけではなく、森雪の「古代君が死んじゃう!」の名セリフを聞かなければ「ヤマト」は終われない。デスラーの声をオリジナルの伊武雅刀があててくれたのは素直に嬉しかったが。
 しかし、何にもまして大きな傷になったのは、古代進のキャスティング(古代守の堤真一はバッチリ)。キムタクは何を演じてもキムタクでしかない。久利生公平がヤマトに搭乗するのであれば、隣にいるのは松たか子でよかった。沖田艦長も故児玉清さんでいいし、真田さんは阿部寛あたりで。
 結局、キムタクありきで始まった企画だからあのようなキャスティングになってしまったのか。

 語るべきことは山ほどあるが、個人的な思い入れに過ぎないのでこのくらいで。「宇宙戦艦ヤマト」を知らない世代の妻はそれなりに楽しんだようなので、映画としては面白かったのかもしれない。DVDの発売に際してタイミングが悪かったのは例の東日本大震災。この作品の冒頭でも「シーベルト」という言葉が出てくるが、現実に「放射能除去装置」を必要としているのはいまの日本なのだ。

作品データ
監督:山崎貴 出演:木村拓哉、黒木メイサ他 製作年:2010年 製作国:日本


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