後半やや失速 マッハ!3

マッハ!参 mach! 3!!!!!!!! ONG-BAK 3 ☆

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 前作を見てからほぼ1年が経ったので、これまでのストーリーを忘れてしまっていた。オープニングで大雑把に前作を振り返っていたので少しずつ思い出してはきたものの、ストーリーが「キング・ナレスワン」や「ヤマダ・ザ・サムライ・オブ・アユタヤ」と混じり合っているのだ。それでも、前半のアクションは圧巻。主人公のティン(トニー・ジャー)がラーチャセーナに捕らえられ、圧倒的に不利な状況ながらも渾身の力を振り絞って次々に兵士たちを倒していくところは一番の見せ場。「ワイヤーを使っていない」という宣伝文句には ? がつくものの、トニー・ジャーは現在のアクション映画の最高峰にあるといっていい。
 ところが、後半になるとややテンションは下降気味。トニー・ジャーとともにタイを代表するアクション俳優のダン・チューポン演じる鴉男との死闘は、1対1だけに前半のスケールとスピード感にあふれるアクションに比べると迫力に欠けてしまった。また、鴉男のたたずまいが、ティンと重なるの点ももったいない。実際の2人はもう少し違った印象なので、キャラクター設定を分かりやすくした方がよかったのではないだろうか(ラーチャセーナも王冠を脱いだ長髪の印象が彼らに近かったし)。
 ストーリーにはタイの仏教観も織り込まれ、「マッハ!」や「トム・ヤム・クン!」などに比べても深みが増した。それが必ずしもファンの望むところではないのだろうが、製作側の意気込みは買える。また、音楽や映像の処理など、映画の作り方そのものもかなり洗練されてきた印象を持った(単に私がタイ映画に馴染んだだけ?)。
 脇役では、前作では顔出しだけだったペットターイ・ウォンカムラオが今回は存在感を発揮。シリアスな展開ながらコメディアンとしての役割を果たし、ティンの気持ちを変えていく重要な役柄を演じた。ヒロインが小林綾子似のぽっちゃりタイプで、従来のタイ映画に多いスリムでセクシーなタイ美人ではなかったのは少し残念。しかし、彼女のタイ舞踊のシーンには説得力があったし、ストーリーが余計な方向に行かなかった点は評価できる。
 タイびいきの私が言うと説得力がないが、もっと世間に知られてもいい作品だと思う。

作品データ
監督:トニー・ジャー、パンナー・リットグライ 出演:トニー・ジャー、ダン・チューポン他
製作年:2010年 製作国:タイ


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