船越に負けた堀北 白夜行

白夜行 

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 東野圭吾の原作も読んでおらず、山田孝之と綾瀬はるかが主演したTBSのドラマも見ていないので、勝手な感想かもしれないが、この映画は原作の設定(プロット)が全てだったのではあるまいか。

 ストーリーの性質上、亮司(高良健吾)と雪穂(堀北真希)の心理描写が極力抑えられているために中心人物の2人に感情移入することができなかった。彼らの代わりに狂言回しの役割を担うのが船越英一郎演じる刑事・笹垣なのだが、20年に及ぶ事件の顛末は、最後に彼の台詞によって全て明らかになる。結局、俳優の演技や演出などはどうでもいいということなのだ。また、雪穂の少女時代の悲惨な境遇も、言葉とイメージで語られるのみで、亮司と雪穂が長きにわたって罪を犯し続けなければならない説得力にも欠けてしまった。
 堀北も高良もいい仕事をしたと思うが、最終的に印象に残るのは船越英一郎。さすがは2時間ドラマの帝王である。
 ハン・ソッキュ主演の韓国版もあるらしいが、このテのドロドロした物語を情け容赦なく映像化する韓国映画なら、さらに衝撃的な作品になっているに違いない。




作品データ
監督:深川栄洋 出演:堀北真希、高良健吾、船越英一郎他
製作年:2011年 製作国:日本


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この記事へのコメント

ユキ
2011年08月16日 23:21
私も最近「白夜行」の映画を見て同様な感想を持ちました。映画の時間内ではディテールが省略されすぎていてよくわからなかったので、後日850頁くらいある原作を読み、「これは映画の時間内ではとても描ききれないなぁ…」と思いました。設定も映画はかなり変えてあるので、お時間のあるときにぜひ原作を読んでみてください。朝の連ドラで人気急上昇中の高良健吾は、演じる役によって印象が全く違う俳優さんですね。
案山子
2011年08月17日 20:36
ユキさん、コメントありがとうございます。

やっぱり原作を読んでみるべきですよね。

上で書き忘れたことですが、この作品に限らず、最近の邦画は台詞が聞き取りにくいように感じています。特のこの作品は、低いトーンの台詞も多く、ボリュームをかなり高めにしていても、肝心な台詞が聞き取れなかったところが何カ所かありました。耳が遠くなったのは歳のせいかもしれませんが、これだけ音響技術が発達しているのですから、もう少し聞き取りやすく音声処理ができないものですかね。それでなければせめて字幕をつけるとか。

娘たちが寝てからDVDを見ることも多いので、邦画でも日本語字幕がついていると重宝します。
ユキ
2011年08月17日 21:55
案山子さん、コメントへのお返事をありがとうございます。
そうですね。私もこの映画は特に台詞が聞き取りにくくて、ボリュームを上げても聞き取れませんでした。
堀北がクランクアップの時に感極まって泣いたという話を聞いて期待して観ただけに、肝心な台詞が聞き取れないのは残念でした。
日本語字幕、私も邦画でもよく活用しています(^^)

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