誰もが持つ暗部 冷たい熱帯魚

冷たい熱帯魚 COLD FISH ☆

画像


 中途半端な印象の「白夜行」を見た直後にこの作品を見たので、インパクトは大きかった。やはり映画はこうでなくては。グロテスクな描写もあり、R18 指定も当然ではあるが、恐ろしいのはそれらの描写ではなく、でんでん演じる村田の狂気である。一見、人の好さそうなオヤジでありながら、世の中に自分を合わせるのではなく、世の中を自分に合わせようとする強引さを持ったキャラクター。吹越満が演じた社本が、人間的な弱さを持っているがゆえに狂気に走るのとは対照的に、村田はあくまでも確信を持って生きている。そこには思いやりも同情もありはしない。激しい嫌悪感を催しても不思議ではない村田のキャラクターなのだが、不思議なことに彼の行動に共感すらおぼえるのだ。人間が誰しも持っているドロドロした部分を、極めて単純明快に行動に表すのところが心地よい。でんでんは完全に主人公である社本を演じた吹越満を食ってしまった。評価は分かれると思うが。私にとっては見応えのある作品だった。
 黒沢あすか、神楽坂恵の2人も印象に残る。2人とも旬を過ぎた感はあるが、色気をムンムンさせて狂気の世界に彩りを添えていた。グラビア時代の神楽坂恵はもっとキュートなイメージだったのだが。
 こうなると園子温監督の次回作「恋の罪」も見逃せない。

作品データ
監督:園子温 出演:吹越満、でんでん、黒沢あすか他 製作年:2010年 製作国:日本


冷たい熱帯魚 [Blu-ray]
Happinet(SB)(D)
2011-08-02

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 冷たい熱帯魚 [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック