竹野内豊と金城武 太平洋の奇跡

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男

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 第二次大戦末期、アメリカ軍に侵攻されたサイパン島で、残された兵士や民間人を守って戦った陸軍大尉の大大場栄を主人公とした作品。ドン・ジョーンズのノンフィクション小説『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』が原作で、大場栄はのちに蒲郡市の市議会議員も務めたという。
 事実や原作とは異なる点も多いようだが、敗色濃厚な戦いの中で玉砕も覚悟していた大場大尉が、同胞の命を救うためアメリカ軍に投降するまでの経緯が描かれている。この大場大尉の姿がアメリカ軍のルイス大尉の目を通して描かれることで、当時の日本兵のメンタリティが分かりやすく解説されるのだが、全体的にはテーマが絞りきれなかった印象も残る。そのためラストの部隊を率いて投降する場面も、ハッピーエンドなのかそうでないのかが判然とせず、見終わってもカタルシスが感じられなかった。
 主人公を演じた竹野内豊はなかなか魅力的に映ったが、「最後の忠臣蔵」のように最後に1人だけ割腹するのではないかなどと予想していたために、あっさり投降したラストは少し拍子抜け。キャストでは唐沢寿明、阿部サダヲ、井上真央など実力派が顔を揃えているものの、前述のように方向性が曖昧な点が惜しまれる。そうそう、ロケ地がタイだったことは、タイを愛する者としてはたまらなく嬉しい。
 ちなみに、私は以前から竹野内豊と金城武のイメージがどうしても重なって仕方がない。ネット上では以前から繰り返し論じられるテーマでもあるので決して私だけの思い込みではないようだが、いつになったら2人が別個に意識されるようになるのだろう。

作品データ
監督:平山秀幸 出演:竹野内豊、井上真央他 製作年:2011年 製作国:日本




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