色っぽい小林聡美 プール

プール ☆

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 仕事が忙しくて気持ちに余裕がなく、こういうときは大好きなタイに思いを馳せたいと思って購入した1枚。

 4年前、祖母と自分を残して家を出た母親(小林聡美)に会うためにチェンマイのゲストハウスを訪ねた大学生のさよ(伽奈)が、母やオーナーの菊子(もたいまさこ)、手伝いの市尾(加瀬亮)らと接するうちに、周囲に対して少しずつ心を開き、母を理解していくというストーリー。
 チェンマイを舞台にしているのだが、ゲストハウスを中心に物語が展開するので、思ったほどタイ独特の空気は感じられない。同じ霞澤花子の企画による「かもめ食堂」の方がヘルシンキの空気を感じられたと思うのは、単に自分がヘルシンキを知らないからだろうか。しかし、特典映像の「プールサイド」と「プールサイドで話す」はいかにもタイといった内容と雰囲気で、こちらには大満足。できれば本編で、このタイの雰囲気を味わいたかった。
 物語は、モデル出身の伽奈のぶっきらぼうな演技(?)と、小林聡美のサバサバした演技が妙にかみ合って安定感は十分。小林聡美は珍しく「母親」というはっきりした立場を演じているが、そのせいか、これまでになく「女性」を感じさせられた。私がいまだに「転校生」の彼女のイメージを引きずっているのか、これは意外な発見だった(ちなみに小林聡美とは誕生日が2日違いの同い年)。一方、加瀬亮は彼のイメージそのまま。その加瀬亮と「それでもボクはやってない」で母子を演じた もたいまさこ は、この作品でも軽妙かつ重厚な演技を見せている(矛盾!?)。「トイレット」の演技もよかったが、彼女は既に「日本を代表する俳優」なのでは、という気がしてきた。キャストの安定感に支えられ、刺激には欠けるものの、心地よい作品になっている。

 ところで、タイの洪水はいまだ終息する気配はない。仕事で2週間通ったカセサート大学のキャンパスも水没し、3度訪れたチャトチャックのウイークエンドマーケットも閉鎖中だという。スクンビットもプロムポン駅あたりはまだ大丈夫らしいが、災難続きのタイの人々が、心からの「微笑み」を取り戻す日が1日も早く来ることを祈りたい。

作品データ
監督:大森美香 出演:小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、伽奈他
製作年:2009年 製作国:日本


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