「乾季」系ホラー COMING SOON

プログレーム・ナー ウィヤーン・アーカート COMING SOON ☆ 【DVD】

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 タイのホラー映画を取り上げたサイトや書籍でなかなか評判のいい作品なので、eThaiCD.com. から購入。もちろん、タイ語音声で字幕もないリージョン3(PAL方式)のDVDである。2008年タイ国内映画興行収益ランキングでは、「ランカスカ海戦」に次いでタイ国産映画では7位につけているヒット作である。
 バンコクのシネコンを舞台に、従業員の映写技師や場内係員が上映されているホラー映画の世界に引き込まれていく物語で、映画館が恐怖の舞台となる点では1985年のイタリア映画「デモンズ」に似ているが、惨劇が映画館だけにとどまらないところが面白い。単に怖がらせるだけでなく、なぜホラー映画の中の怨霊が現実の世界に現れ、人々を襲うのかという謎解きの要素も加わり、飽きさせない展開になっている。思わず「そうきたか」と感心させられる映像や、なかなか凝ったストーリーで楽しませてくれた。ソーポーン・サクダーピシット監督は「心霊写真」の監督でもあり、ホラー映画のツボをちゃんと心得ているのだ。
 ジャパニーズ・ホラーがあるときはジメジメと迫り、あるときはいきなりゾッとさせる「温暖湿潤気候」だとするならば、タイ・ホラーはスコールのように恐怖が降り注いでくるような作品と、乾いた恐怖をたたみかけてくる作品とが比較的はっきり区分けできる「サバナ気候」といえるかもしれない。この作品は「サバナ気候」でも「乾季」のホラーという印象。「リング」で貞子がジリジリと迫ってくるような怖さとはまた違う質の怖さなのだ。タイ語がわからないために勝手に想像して面白がって見てしまったのかもしれないが、多くの人に見てもらいたいタイ映画の1本である。
 ちなみにヒロインのウォラカーン・ローチャナワットはタイの歌手で、挿入歌も歌っている。典型的なタイ美人とは違うが、日本人にとっても親しみが持てる女優である。

作品データ
監督:ソーポーン・サクダーピシット 出演:チャンタウィット・タナセーウィー、ウォラカーン・ローチャナワット他
製作年:2008年 製作国:タイ

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