呪われた住宅地 ラッダー・ランド

ラッダー・ランド The Lost Home ☆ 【DVD】

画像


 「Coming Soon」と一緒に eThaiCD.com. から購入。同じ監督による作品と気づかずに買ったのだが、この作品もホラー映画のツボをしっかり押さえて作られている。

 チェンマイの新興住宅地で実際に起こった事件を基に作られているとのことで、新興住宅地「ラッダー・ランド」に引っ越してきた4人家族が、近所に起きた殺人事件をきっかけに奇怪な現象に巻き込まれていく。例によってタイ語で見ているので細かいところまではわからないが、家族はそれぞれに問題を抱えており、死者の霊に襲われているようでいて、悲劇は自分自身が招いていると解釈することも可能。心理スリラーの面白さもある。
 父親(アピシット首相に似ていると一部で評判)は新しい職を得て新興住宅地に引っ越し、それまで同居していた折り合いの悪い義母と離れて親子水入らずの生活を始めようと張り切っている。しかし、職場は突然に閉鎖され、収入を得るために家族に内緒でコンビニでバイトをする羽目に。妻は干渉の激しい母親から離れたものの、頻繁にかかってくる電話にウンザリ気味、しかもかつての上司から言い寄られている様子。高校生(?)の長女は祖母から父親の悪口を吹き込まれているので、父親にはいちいち反抗し、帰宅も遅い。弟だけは唯一問題ナシ。オープニングはいかにも仲のよさそうな家族の映像から始まるのだが、徐々に家族関係の綻びが見えてくる。
 殺人死体遺棄事件をきっかけに住宅地に被害者の女性の霊が現れるようになり、住人が離れ始めたラッダー・ランドはゴーストタウンと化していく。隣家ではDVの亭主が妻子や母親を惨殺する事件も発生。度重なる怪奇現象や惨劇に追い詰められた主人公一家は次第にバラバラになっていき、ついに正気を失った父親は拳銃を持ち出して…。
 主人公一家の家族関係については丁寧に描き込まれているのだが、その一方で幽霊が登場する説得力には欠けていた。この作品の怖さは「Coming Soon」以上なのに、「Coming Soon」で明確だった幽霊登場の必然性が感じられなかったのは惜しい。結局、次々に起こる怪奇現象や惨劇がつながってこないのだ。

 もともとタイ語がわからなくて見ているので細かいところまで気にする必要はないのかもしれない。突っ込み所は少なくないが、キャスティングや映像、音響効果などはなかなかのもの。この監督の次回作にも期待したい。

作品データ
監督:コーソン(ソーポーン)・サックダーピシット 
出演:サハラット・サンカプリーチャー、ピアティダー・ウォラムシック他
製作年:2011年 製作国:タイ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック