意味不明 シークレットルーム№7

シークレットルーム№7 Secret Room no.7 クワーム・ラップ ホーン・マイレーク7 ☆ 【DVD】

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 「ランカスカ海戦」や「レッドイーグル」などアジア映画のファンにぜひ見てもらいたい作品を紹介したあとで、この何とも解説しようのない作品を取り上げるのは正直いって心苦しい。だが、これも確かにタイ映画なのである。

 画質は「女子校生吸血鬼伝説」や「スクール・オブ・ゾンビ」を連想させ、瞬間的に「やられた!」と思ったのは間違いではなかった。手持ちのビデオで撮影されたような、登場人物の誰にも感情移入できないカメラワークは、ある意味では「スタイリッシュ」なのだが、学生の自主制作映画レベルといえないこともない。難解さというか、退屈さというか、はっきり言って眠気と戦いながらの鑑賞となってしまった。
 物語のテーマそのものは、イサーン地方に伝わる人間の内臓を食う「ピーポープ」という精霊(妖怪)と、人間の女性との愛。この困難なテーマに挑戦したことは評価したいが、一度見ただけでは人物関係も時間の経過もさっぱりわからない。「ピーポープ」を愛してしまう主人公を演じたジンタナ・アロンニェンを始めとするタイ美人たちはそれなりに魅力的なのだが、肝心の「ピーポープ」が全然ダメ。いくら優しさに飢えていたとはいえ、プロレスラーの川田利明から精悍さをなくしたような中年オヤジの彼に惹かれるというのが納得しがたい。彼は彼女の周囲の人間たちを次々に毒牙にかけ、そのことを責める彼女に自分を殺すように要求するのだが、拳銃で撃たれても、切り刻まれても、すぐに生き返ってくるのだから始末が悪い。彼が決して死なないならば、彼女が最終的に取り得る手段は一つしかなかったということになる。

 犠牲者が内臓を引っ張り出されて血みどろになるなど、グロテスクなシーンはあるものの、見所というほどのものではなく、エロティックな要素も寸止めともいえないそれらしい雰囲気のみ。
 この作品、自腹を切って購入したということがタイ映画ファンとしてのプライドを満足させる珍品である。

作品データ
監督:キラティ・ナーキンタヌン 出演:ジンタナ・アロンニェン、ティカポン・ナリンタニッ他
製作年:2006年 製作国:タイ


SECRET ROOM no.7 [DVD]
ソニマ
2006-07-28

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