すごい怖かった サンザシの樹の下で

サンザシの樹の下で UNDER THE HAWTHORN TREE 山査樹之恋 ☆ 【BD】

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 あくまでもプラトニックなラブストーリーなのだが、その辺のホラー映画など問題にならないほど怖かった。ヒロインのジンチュウと青年スンの距離が縮まれば縮まるほど、2人を待ち構えている過酷な運命が恐ろしくなる。
 文化大革命後の中国が舞台なので、時代に翻弄される若い恋人たちの物語だと勝手に思い込んでいたが、実は2人の行く手に立ちふさがるのは母親や周囲の人々ではなかった。もちろん、時代背景は無視できないものの、意外にも周囲は2人に優しい。優しくないのはやはり「運命」だったのだ。
 物語の中盤、スンがジンチュウを病院に連れて行ったところで展開は見えてしまうのだが、物語はまさに中国版「世界の中心で、愛をさけぶ」である。結末が見えていても、ジンチュウを演じるチョウ・ドンユィのけなげさに心を動かされてしまった。
 彼女は「初恋のきた道」のチャン・ツィイーと比較されることが多いようだが、特典映像のインタビューなどで見る限りではチャン・ツィイーのような美人・美少女タイプではない。加護亜依か辻希美(いまだに区別がつかない)をスリムにした感じで、まだまだ「女の子」といった雰囲気。その彼女がピュアなラブストーリーを演じるのだからおじさんはノックアウトされてしまう。相手役のショーン・ドウがちょっと原口あきまさ似なので、最後まで軽薄な印象は拭い去れなかったものの、文句なく泣ける映画である。現在の日本映画では、ここまでピュアなラブストーリーは成り立たないだろう。

作品データ
監督:チャン・イーモウ 出演:チョウ・ドンユィ、ショーン・ドウ他 製作年:2010年 製作国:中国


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TCエンタテインメント
2012-01-11

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