結末はあっさり コンテイジョン

コンテイジョン CONTAGION 【BD】

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 原因不明のウイルスの脅威を描いた作品としてはダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」などが思い浮かぶが、多くの作品は感染拡大の恐怖よりも、それを封じ込めようとする政府や軍と医師たちとの対立をドラマティックに描くことが多かったように思う。一方、この「コンテイジョン」は地味なストーリーではあるが、感染拡大とそれを阻止しようとする専門家たちとの対決がリアリティを持って描かれている。
 猛烈な速さで世界各地に広がっていくウイルスと、原因を特定して予防法・治療法を探ろうとする専門家たちの動きが非常にスピーディに描かれ、終盤まで手に汗握る思いでスクリーンに惹きつけられていく。豪華キャストの中でも一番カッコいいのがマリオン・コティヤールで、「NINE」「インセプション」以上に魅力的。ただし、後半は出番がぐっと減ってしまったのが残念。マット・デイモンは今回もただの中年男性を演じるのだが、そのうちに超人的能力を発揮するのかとちょっと期待してしまった。ケイト・ウインスレットは歳を重ねて野暮ったさを感じさせなくなり、途中で姿を消してしまうものの、彼女もなかなかカッコいい。ローレンス・フィッシュバーンは相変わらずシブく、ジュード・ロウは期待通りのちょっと危なっかしい役。誰か1人のスターに依存することなく、これだけの大物を巧く使いこなしている点はスティーブン・ソダーバーグのお得意とするところである。
 あくまでもリアリティを持って感染症の脅威を描いたためにドラマティックな要素はそれほど多くはなく、結末もちょっと肩すかしの感がある。しかし、一昨年に猛威をふるった新型インフルエンザの致死率がもう少し高かったらと思うと、映画の中の出来事と安心してばかりもいられない。一種の教育映画として有効ではないだろうか。

作品データ
監督:スティーブン・ソダーバーグ 出演:マット・デイモン、マリオン・コティヤール、ジュード・ロウ他
製作年:2011年 製作国:アメリカ


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