アンディ・ラウの懐の深さ 未来警察

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 しばらく前から香港のDVD通販サイトなどで宣伝を見て、アンディ・ラウがひさしぶりに主演したSFアクション映画ということで注目していた作品。アンディの他にも、ファン・ビンビン、バービー・スーという中華圏を代表する美人女優、「イップマン」シリーズで存在感を発揮したルイス・ファン、さらに「ミラクル7号」の天才子のシュー・チャオという豪華キャストで、予告編を見てもハリウッドを意識した、香港映画には珍しい本格的なSFという雰囲気でいやが上にも期待は高まる。アンディ・ラウは20年ほど前にも「神鳥聖剣」など数本のSFアクションに主演しているが、「アイアンマン3」でハリウッド進出も決定した大御所のアンディが、どのような演技を見せるのかと楽しみだった。
 ところが、香港映画はあくまでも香港映画であり、ハリウッド映画ではない。実際には「神鳥聖剣」がパワーアップした香港映画ならではのSFアクション映画だった。垢抜けないと言ってしまえばそれまでだが、作品の中で描かれている2080年の未来都市は、かつて我々が空想していた未来都市そのもので、いかにもCGの世界。劇画的というよりもSF小説の挿絵的といったらいいだろうか。しかも、香港映画の旺盛なサービス精神は、シリアス一辺倒な展開には決してしない。親子愛に夫婦愛、文明批判にお笑いとテーマも全部盛りなのだ。物語も突っ込みどころ満載で、一般の映画ファンなら怒り出すかもしれない。しかし、反対に香港映画ファンなら、監督・脚本がバリー・ウォン(王晶)と聞いて納得する人も多いに違いない。
 突っ込みどころは多くても面白い作品であることは保証できる。妻であるファン・ビンビンや、妻亡きあとの恋人となるバービー・スーとの関係、娘であるシュー・チャオへの愛情など、感動的な場面も少なくない。万人受けはしない作品だが、意外に印象に残る作品である。ただし、アンディが変身したサイボーグは、ラジニカーントの「ロボット」の原型にそっくりで、しかもCG処理は明らかに「ロボット」の方が上。その点だけは残念だった。

 大スターのアンディ・ラウがいまだに「未来警察」のような作品に主演するというのは、アンディ自身の、そして香港映画の懐の深さと成熟を示しているのかもしれない。

作品データ
監督:バリー・ウォン 出演:アンディ・ラウ、バービー・スー、マイク・ハー他
製作年:2009年 製作国:香港・台湾・中国


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