「鉄の男」は? マーガレット・サッチャー

マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 The Iron Lady 【BD】

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 アカデミー賞で主演女優賞を獲得したメリル・ストリープについてはいまさら語るまでもないのだろうが、「鉄の女」と言われたサッチャー元首相を見事に演じている。スクリーンの中の彼女を見ていると、メリル・ストリープとマーガレット・サッチャーがぴったりと重なり、誰かが誰かを演じているなどということは全く考えさせない。メリル・ストリープのことは83年の「シルクウッド」や84年の「恋におちて」あたりから意識して見るようになったが、ずっと第一線で活躍しているのだから驚くべきことだ。
 さて、作品についてだが、現代史の一面に触れる面白さもあり、メリル・ストリープの独り芝居と言ってもいいのに、エンターテイメントとして十分に成立している。サッチャー元首相の政治的な実績と評価については詳しく知らないし、フォークランド紛争などについても初めて経緯を知ったのだが、政治というのは客観的に見ると非常に面白いドラマなのだ。しかし、これが自国の政治となると面白がってばかりもいられない。1年前後でコロコロと首相が替わるようでは、映画はおろか、TVドラマさえも作れない。作品の中でマーガレット・サッチャーが言っていた「あの頃は何をするかが重要だった。今は力を得ることを優先してる」という言葉は、まさに現在の日本に当てはまる。民主党の代表選挙、自民党の総裁選挙が行われるが、果たして日本に「鉄の男」は誕生するのだろうか。さらに「鉄面皮の男」が増えていくことだけは容易に想像できるのだが。

作品データ
監督:フィリダ・ロイド 出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント他
製作年:2011年 製作国:イギリス




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