諦めと希望 アトム

ATOM/アトム Astro Boy 【DVD】

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 「ASTRO BOY」のタイトルでアメリカでもテレビ放映された手塚治虫原作の「鉄腕アトム」が、ハリウッド(製作したのは香港のアニメ製作会社)でCGアニメ化された。ディズニー映画「ライオンキング」が「ジャングル大帝」との類似点を指摘されたあとだっただけに、ハリウッドの手塚治虫へのリスペクトが感じられて嬉しかった。
 私が手塚治虫を愛読するようになったのは「少年チャンピオン」連載の「ブラックジャック」がきっかけで、当時手塚は既に大御所だったが、復刻版『ロストワールド』まで探し出して購入するほどのファンだった。もちろん、「鉄腕アトム」はリアルタイムで見てはいないが、子ども向けの漫画とはいっても、決して手塚治虫は子どものためだけに書いたのではなかったような気がする。それは「ブラックジャック」やその他の作品にも言えることだが、子どもを意識しながらも、自分自身の問題意識を描くことを忘れていなかったのである。
 そういう意味で、ハリウッド版「アトム」は本編94分の中で非常にわかりやすく、子どもにも十分楽しめるように作られてはいるが、最終的にはアメリカ的な「正義」(この作品の場合は「誠意」か)が最後に勝つというような単純なテーマで終わってしまった。手塚治虫の作品の根底には、人間に対する49%の希望と51%の諦めが横たわっているように思うのは私だけだろうか。
 ともかく、一緒に日本語吹き替え版で見た7歳と4歳の娘はそれなりに惹きつけられて見たようだ。

作品データ
監督:デビット・バワーズ 声の出演:フレディ・ハイモア、クリステン・ベル他
製作年:2009年 製作国:アメリカ、香港


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角川映画
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