寅さんは名ドライバー ドライヴ

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 スティーブ・マックイーンやチャールズ・ブロンソンが出てきそうな70年代テイストのある作品である。
 カースタントマンを副業とする自動車修理工の”ドライバー”は、犯罪者の逃走を助ける「逃がし屋」という裏の顔を持っている。その”ドライバー”が隣人の母子を助けるためにヤマを踏み、マフィアがらみのトラブルに巻き込まれるというストーリー。
 カーアクションが目玉の作品であれば、「TAXI」や「ワイルド・スピード」のような先行するシリーズがあり、ある程度は見せ場の見当もつくのだが、同じ路線を歩まなかったのは賢明。ライアン・ゴズリング演じる主人公”ドライバー”は、あえてその過去も語られることはなく、彼自身の台詞も極端に少ない。最近のアメリカ映画には珍しい寡黙なキャラクターなのだ。その点では軽快で饒舌な最近のヒーロー像よりも、S・マックイーンやC・ブロンソンに近いものがあるように感じた。相手役のキャリー・マリガンもそれに合わせるかのように多くを語らない。互いに惹かれていく2人なのだが、見つめ合うだけでそこから先に進もうとはしない。そこがじれったくもあり、また何ともいえず胸を打つのだ。
 饒舌と寡黙という点では対照的だが、女性が自分に寄せる思いを知りながらも、決して自分から踏み出すことをしない”ドライバー”の姿には、「男はつらいよ」の寅さんに通じるものがあるような気がした。
 題材の割に地味な作品ではあるが、この独特の雰囲気は悪くない。

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン他
製作年:2011年 製作国:アメリカ


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