最後の一ひねりが… エミリ

エミリ Emiri ☆ 【DVD】

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 人気AV女優つぼみを主演に迎えたミステリー作品。いわゆるオリジナルビデオ作品であり、特に派手な仕掛けがあるわけではない。デジタル技術によって、本格的な映画と低予算のビデオ作品の映像との違いはそれほどないと素人には思えるのだが、実際の映像の質感には大きな差がある。カメラアングルやライティングの違いが大きいのかもしれないが、この作品の映像はいかにも安っぽい。さらに音楽にも金がかけられないせいか、センスのかけらもないベタなBGMが全編にわたって流れている。キャストも主役のエミリを演じたつぼみはAVやグラビアでそこそこ知名度があるのかもしれないが、その他はいかにも地味。エミリの養母役の佐々木麻由子は熟女物に出ているAV女優で、養父役の井上真一もオリジナルビデオ作品によく出ているらしく、2人とも演技は下手ではない。しかし、演技が下手ではないからこそ、ワイドショーの再現ドラマを見ているような居心地の悪さがついて回る。どう転んでも、一般的な映画評で取り上げられるレベルの作品ではないのだ。
 しかし、誰にでも自信を持って薦められる作品を紹介するのがこのブログの趣旨ではない。前述のマイナス要素をふまえたうえで、意外に面白かったというのが私の感想。「ミステリー作品」といっても、アイディアそのものは小説などではたまに使われることがあり、最近では2009年のアーロン・クォック主演の香港映画「殺人犯」でも同じアイディアが使われている(肝心のアイディアについてはネタバレになるのでここでは書けないが)。しかし、日本のオリジナルビデオ作品で、同じアイディアが使われるとは夢にも思わないため、ぎりぎりまで展開が読めなかった。そういう意味では引きつける力を持った作品といえる。しかし、せっかくのアイディアも、最後の一ひねりが足りないために尻切れトンボの幕切れになってしまった。このアイディアを使って、エミリの過去と養父や養母の過去をつなげて復讐譚にでもすればエミリの行動にも説得力が出たのだが、彼女の動機が「私だけを守ってくれる人を見つける」というだけでは甘い。個人的につぼみはあまり好みではないが、それでも期待に応えるセクシーなシーンが随所に盛り込まれているので、「百日のセツナ」に比べればそれなりのお得感はあるかもしれない。 

作品データ
監督:藩平太郎 出演:つぼみ、佐々木麻由子、井上真一他
製作年:2012年 製作国:日本


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