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zoom RSS 演技巧者大集合 夢売るふたり

<<   作成日時 : 2013/03/10 20:29   >>

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夢売るふたり ☆ 【BD】

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 西川美和監督の手腕は周知のこととして、俳優が巧すぎ! 何をいまさらと言われそうだが、阿部サダヲと松たか子の演技がすばらしい。特に微妙な目の動きによる感情表現のやりとりには唸らされた。阿部サダヲもそうだが、松たか子もテレビや映画だけではなく、舞台なども数多く経験しているので、その辺の俳優とは格が違う。客観的に見ると、夫婦の夢を叶えるためとはいえ、愛する夫が他の女と関係を持つのだから里子の葛藤は生半可なものではないはずだが、心の奥にある感情をあえて見せることをしない松たか子の演技は説得力十分。台詞で説明してしまったら嘘になるところを、あえてぼかしているところが演出の巧さでもある。また、この2人だけはなく、田中麗奈や鈴木砂羽もほれぼれするような芝居をしているし、なんといってもウエイトリフティング選手を演じた江原由夏が出色。27歳の舞台俳優らしいが、次は全く違ったキャラクターの彼女を見てみたい気がする。
 結婚詐欺をテーマにしたコメディと思って見ていたが、実はなかなか難しいテーマ。里子も貫也もお互いに深く愛し合っているのに、どうして里子は他の女を関係を持つことを許し、また貫也は関係を持つことができるのか。もし里子が私の妻だったら、彼女だけを愛して店を再建するため地道な努力する(もっとも、演じているのが松たか子だから多くの人も同じように思うはず)。里子も貫也も、どういうものかはわからないが、心の中に闇を抱えているのだ。
 タイトルからすると、結婚詐欺によって不幸な境遇にいる女性たちに夢を売ったという意味に解釈できるが、里子と貫也の犯罪行為は決して笑って済まされる生やさしいものではない。西川監督が、女性たちにとって残酷な現実を描き、単なるコメディで終わらせなかったことを考えると、ラストはもう少し重苦しくてよかったような気もする。
 「ゆれる」や「ディア・ドクター」同様、見る者に宿題を残す作品である。

作品データ
監督:西川美和 出演:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈他
製作年:2012年 製作国:日本


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