案山子庵(かかしあん) KAKASHI-AN

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zoom RSS 希望はあるのか 希望の国

<<   作成日時 : 2013/04/21 11:20   >>

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希望の国 THE LAND OF HOPE ☆ 【BD】

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 園子温監督が福島原発の問題を描くというので興味津々でBDを購入。
 原発問題は過去の問題ではなく、いまだに避難を余儀なくされている人が多いだけに、同じく実際の事件を下敷きにしているとはいえ、「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」のように、直接的な描写がメタファーになり得ない難しさがあるように感じた。直接の被災者ではないが、被災地に隣接する地域に住む者としては、いまだ生々しすぎて客観的に見ることができなかったことも事実。この作品を5年後、10年後、あるいは50年後に見たときに「こういうときがあったなあ」と思い出すような状況になっていれば幸せなのだが、おそらくそうはなっていないことは予想できるので、「希望の国」というタイトルは何とも皮肉である。 
 キャストには園子温監督作品の常連が顔を出しているが、彼らをすっかり食ってしまったのはベテランの夏八木勲と大谷直子。夏八木勲は気性の激しい役柄を演じることが多かったように思うが、この作品の主人公の小野泰彦は、理不尽な現実に憤りを感じているはずなのに決してそれを表に出さず、淡々と周囲の人間に接している。痴呆症を患った妻の智恵子を演じた大谷直子も、飄々とした演技ながら存在感を発揮。「うちに帰ろう」と繰り返すことで被災者の思いを代弁している。
 また、この作品でもう一つ評価できる点は俳優の言葉がきちんと伝わってくること。BGMとのバランスが悪かったり、俳優の滑舌が悪かったりして台詞が聞き取りにくい日本映画い中で、比較的しっかりと台詞が聞き取れたのは嬉しい。どんなに脚本が練られていても、言葉が伝わらなければ意味はない。日本映画であっても、できるだけ字幕をつけるなどの、製作者側の「日本語」に対するこだわりがあってもいいと思うのだが。

作品データ
監督:園子温 出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵他
製作年:2012年 製作国:日本、イギリス、台湾


希望の国(Blu-ray)
松竹
2013-03-07

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