盛りだくさんなのに淡々と ビューティフル

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 ハビエル・バルデム演じる主人公のウスバルは、双極性障害(躁鬱病)の妻と別れ、娘と息子と暮らしながらセネガル人や中国人など移民相手の手配師をしているが、あれこれとトラブルは絶えない。そのウスバルは死者と話をすることができ、遺族に頼まれて死者からのメッセージを伝えることもする。そのうえ、彼は末期がんで余命2ヶ月を宣告されるというのだから、あまりにもドラマティックな要素を盛り込み過ぎといえなくもない。
 ところが、あくまで物語は淡々と進む。もちろん、彼は幼い子どもを残して死なねばならないことに苦悩するのだが、感情を激しく爆発させることもほとんどない。下手をすると「ブンミおじさんの森」や「スノータウン」のようにリズムが合わず、睡魔に襲われそうな作品なのだ。しかし、私とはリズムが合ったのか、眠くなることもなく(といって激しく感情を動かされるわけでもなく)、約150分の作品を見ることができた。
 物語の最後で、死を目前にしたウスバルはベッドで娘と語り合い、冬の林の中で顔を見ることもなく亡くなった父親と出会う。実は冒頭のシーンの繰り返しで、こういう構成は珍しくはないのだが、これほど効果をあげている作品は他にないような気がする。おそらく、この作品を見た者すべての心に刻み込まれるに違いない。

作品データ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス他
製作年:2010年 製作国:メキシコ



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