冨樫真の豹変 Miss ZOMBIE

Miss ZOMBIE ☆ 【DVD】

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 主演の小松彩夏のことも最近知ったばかりで、特に関心があったわけでもないが、「美しすぎるゾンビ」という一部の評価もあり、ゾンビ映画のファンとしてはリスクを承知で購入せざるを得なかった。果たして結論的には「ゾンビ映画ファンとしては見ておいていい作品」といったところか。なかなか興味深い作品ではあるが、万人受けするものでもあるまい。

 この作品は2つの点で成功している。1つは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を意識したわけでもあるまいが、ラストの一部を除いて全編モノクロで描写されていること。特殊メイクにどれだけ力を入れても、現在の映像技術では良くも悪くも作り物感が確実に出てしまう。その点、モノクロであればある程度特殊メイクがお粗末でも、それなりの雰囲気が出る。また、人物だけでなく、光と影の使い方も工夫されているので、違和感なく人間とゾンビが共存する世界を描いている。もう1つは、小松彩夏が演じるゾンビの沙羅が言葉を発しないこと。彼女の演技力はわからないが、言葉を全く発しない、無表情でうつむきがちな彼女の「演技」は完璧だった。

 ゾンビの沙羅(小松彩夏)を召し使いとして働かせる寺本夫妻を演じるのは、手塚とおると冨樫真。手塚とおるは最初から「フツーじゃない」という印象なのだが、「恋の罪」で「フツーじゃない」役を演じた冨樫真は意外にフツーのキレイなお母さんという印象。ところが、その彼女が後半では激しい狂気を演じるのでインパクトは大きい。ゾンビである沙羅が感情を表すのはラストだけだが、この作品の大半は志津子の感情を中心に描かれているので、この作品の主役は沙羅ではなく、志津子といってもいいのかもしれない。この作品は、冨樫真の演技を見るだけでも、一見の価値があるといえる。

 何度もこのブログで書いていることだが、日本映画は台詞が非常に聞き取りづらい。「さよなら渓谷」もそうだったが、この「Miss ZOMBIE」はさらに音圧が低く、部屋の加湿器とエアコンを止め、AVアンプの音量をかなり上げないと台詞が聞き取れなかった。5.1サラウンド環境ではあるが、深夜にかけて映画を見ることが多いので、あまり音量は上げたくない。そうかといって台詞がすっと入ってこないのはストレスになる。日本映画の音声の録音方法に問題があるということを聞いたことがあるが、どうにか改善できないものなのだろうか。

作品データ
監督:SABU 出演:小松彩夏、冨樫真、手塚とおる他
製作年:2013年 製作国:日本


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