読み出したら止まらない Pからのメッセージ

ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q-Pからのメッセージ-』 ☆ 【ハヤカワ・ポケット・ミステリ】

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 「檻の中の女」「キジ殺し」に続く「特捜部Q」シリーズの第3弾。電子書籍化を待ちきれず、かといって上下巻の文庫本は邪魔くさいのでポケット・ミステリで購入して出張に持って行くことにした。

 
 コペンハーゲン警察に設けられた未解決事件を扱う特捜部Qのカール・マーク警部補と助手のアサドが、数年間忘れ去られていたボトル・メッセージから長年にわたって犯行が続けられていた誘拐事件を解決する。毎度のことながら埋もれていた事件と現在の事件をうまくつなげ、さらに主人公が撃たれた事件の謎も少しずつではあるが、明らかになっていくという構成は見事。また、複数の視点から物語を進めつつも、難解になりすぎず核心に迫っていく筆力も感心するばかり(もちろん、福原美穂子・吉田薫両氏の翻訳の力も大きい)。適度な読み応えにも十分満足。

 結局、それほど読み進められないまま出張から帰宅。疲れていたので少しだけページを進めて寝るつもりが、4時間も布団の中で読み続け、最後まで読み切ってしまった。それほど面白かったのだ。しかし、これだけ集中して読むとなると、次回作の「カルテ番号64」を読むのは夏休みだろうか。


特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)
早川書房
ユッシ・エーズラ・オールスン

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