原作超えた? 共喰い

共喰い ☆ 【BD】

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 田中慎弥の第146回芥川賞受賞作「共喰い」を映画化した作品。

 17歳の遠馬は、セックスの最中に女性に暴力を振るわずにいられない父の血が自分にも流れているのではないかと怖れ、恋人の千種に同じことをしてしまうのではないかという不安を抱いている。

 話題になった原作は、芥川賞受賞に関して世間を騒がせたほど面白いとは思わない。「情念の矢」とでもいうものが読者に向かってしきりに放たれているのだが、一本たりとも的に当たっていないという印象だった。しかし、映画化されたこの作品は、小説にはなかった詩情とでもいうべきものが全編を流れ、おどろおどろしいテーマが流れている割には見ていて心地よい。原作が持っていた重苦しさはさほど感じられないものの、少年の成長譚として捉えた場合、映画の方がメッセージは明確に伝わるのではないか。

 主人公の遠馬を「ごちそんさん」でめ以子の長男を演じた菅田将暉、父親を光石研、別れた母親を田中裕子が演じている。このキャストも絶妙で、父親役の光石研だけは愛嬌がありすぎという感があるが、田中裕子や愛人の琴子を演じた篠原ゆき子、遠馬の恋人の千種を演じた木下美咲らの女優陣がいい。彼女たちの演技力がうまく菅田将暉を包み込んで作品世界が成立したような気がする。

 結末はあえて原作と異なるものにしているが、この点は微妙。後味は悪くないが、個人的には原作の「突き放した」感じが映画にも欲しかった。

作品データ
監督:青山真治 出演:菅田将暉、光石研、田中裕子他
製作年:2013年 製作国:日本


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