上半期ベスト!? 赤×ピンク

赤×ピンク ☆ 【DVD】

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 六本木の廃校で夜な夜な行われる少女による非合法格闘技イベント「ガールズブラッド」。そこに集まり、闘う少女たちをめぐる物語で、直木賞作家、桜庭一樹原作のライトノベルを映画化した作品である。

 ストーリーは、空手のインターハイで全国ベスト4に入ったが、性同一性障害のために家族と離れて暮らす皐月(芳賀優里亜)、SM嬢で「女王様」キャラとして闘うミーコ(水崎綾女)、14歳に見える幼い容姿だが、母親によるネグレクトで心に傷を持つまゆ(小池里奈)、伝説の空手家の娘で夫のDVから逃げ出してきた千夏(多田あさみ)の4人を中心に描かれる。

芳賀優里亜という女優のことも知らず、水崎綾女も作品を見るまでは「ユダ」の彼女と気づかず、単に「新・エロティック」の部分に惹かれて(ハズれを半ば覚悟しながら)購入したのだが、結果的には大正解。期待をはるかに上回る傑作と言っていい。少なくとも今年に入ってから見た邦画のDVD・BDの中では抜きんでている。第一に、格闘技をきっちり撮っている点は大いに評価できる。素人を使いながら、それなりにトレーニングを積ませ、撮り方も工夫しているためにオクタゴンでの格闘シーンは、それなりの説得力がある。もちろん、真剣勝負ではなく、スポーツ・エンターテイメントのそれであるが、立ち技から寝技への流れなども、プロレスファンの私から見ても合格点。しかも、AV女優を使いこそすれ、女子プロレス上がりの女優などは使っていない。そのために彼女たちのかわいらしさや美しさが損なわれていないのだ。さらに、彼女のたちの抱える心の傷が、映画のテーマとしてしっかりと描かれているため、青春映画としても十分に感動できた。話題となった芳賀優里亜と多田あさみのレズシーンにしても、必然性のある描かれ方をしているので浮くことはない。唯一、気になったのはチャイナドレスの多田あさみは美しいが、ワンピース姿になると物真似のキンタローに見えてしまう点。それ以外は文句がなく、演じ手と作り手の熱意が感じられる作品である。キャストの中ではミーコを演じた水崎綾女が抜群にいい。彼女が扇の要となって芝居を締めていた。

 値段はバカ高いが、これだけの作品ならロング・バージョンのBD-Boxを買ってもよかったかもしれない。

作品データ
監督:坂本浩一 出演:芳賀優里亜、水崎綾女、多田あさみ他
製作年:2014年 製作国:日本


赤×ピンク [DVD]
ポニーキャニオン
2014-07-02

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