案山子庵(かかしあん) KAKASHI-AN

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zoom RSS 女は怖い パッション

<<   作成日時 : 2014/08/15 17:04   >>

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 昨夜の「危険なプロット」に続き、フランス映画を鑑賞。2010年の「ラブ・クライム/偽りの愛に溺れて」をブライアン・デ・パルマがリメイクし、ベェネツィアでは金獅子賞の候補にもなったというサスペンス映画である。

 広告会社に勤めるイザベル(ノオミ・ラパス)は、有能な上司クリスティーン(レイチェル・マクアダムス)に憧れ、彼女にも認められている。しかし、クリスティーンはイザベルのアイデアを横取りし、イザベルに警戒心を抱いて彼女を社内で不利な立場に追いやる。精神的に追い詰められたイザベルはクリスティーンに殺意を抱く。

 男性の目から見た女性の「怖さ」が描かれており、レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパスという2人のヒロインはどちらも怖い。女性の立場から見ればどちらかに感情移入できるのかもしれないが、男性から見るとどちらの側にも立つことができない。女性に限らないとはいえ、古今東西、やはり「嫉妬」といえば女性の専売特許であり、ブライアン・デ・パルマの女性観がそのままこの作品に表れているのではないだろうか(オリジナルは未見なのでブライアン・デ・パルマというより原作の問題なのかもしれないが)。いかにもありそうな展開をサスペンス仕立てにしてブライアン・デ・パルマの得意な方向に持って行ったのだが、後半は現実と妄想が錯綜して何が何だがわからなくなってしまった。

 レイチェル・マクアダムスはどこか「安っぽさ」を感じさせる女優だと思っていたが、今回は悪女を演じることで逆にそこが活かされ、これまで以上に存在感を発揮した(かつてのシャロン・ストーンを思わせる)。一方、ノオミ・ラパスは「ミレニアム」シリーズで見せたようなミステリアスな雰囲気を封印してしまったために損をした印象。彼女の魅力が爆発するのは後半のほんの一瞬だった。最後はきっちり決着をつけ、納得させてほしいと思うのはミステリ小説を読んだ直後だからだろうか。

作品データ
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス他
製作年:2012年 製作国:ドイツ、フランス


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