ジョウ・シュンの貫禄 ザ・サイレント・ウォー

サイレント・ウォー The Silent War 聴風者 【iTunes】

画像


 トニー・レオンが、超人的な聴覚を発揮して暗号通信の周波数を見つけ出す盲目の主人公を演じる。アンディ・ラウが盲目の探偵を演じた「名探偵ゴッドアイ」を連想させるが、この作品は第二次世界大戦後の中国を舞台にした、モノクロの世界が似合うシリアスな作品。

 トニー・レオンが演じる何兵は聴覚だけで街中を歩き回れるほどのスーパーマンだが、物語の中では秘密基地でひたすら受信機の音声に耳を傾けるだけ。中国映画だからといってカンフーの達人というわけでもなく、派手な立ち回りのシーンなどもない。むしろ何兵を見いだした諜報員の学寧(ジョウ・シュン)が主人公というべきだろう。

 学寧は女スパイで、危険で過酷な任務にもひるむことはない。その彼女が何兵の優しさに触れて人間らしさを取り戻す。ところが、単純に何兵と学寧のラブストーリーに入らないところがこの作品の面白さ。彼女は何兵に惹かれながらも、かつての任務で知り合い、のちに上司(=老鬼)となった郭興中(ワン・シュエピン)に同僚以上の感情を抱いており、何兵も同僚の沈静(メイヴィス・ファン)と恋に落ちて結婚することになる。現代ならぐちゃぐちゃになりそうな人間関係だが、彼らは一線を越えることはない。守るべき何かが確かにあった時代が描かれているように思われて興味深かった。

 ジョウ・シュンは、チャン・ツィイーやビッキー・チャオらと並んで「四大名旦」と言われるだけの貫禄のある演技を見せている。美人というよりかわいいタイプの女優だと思っていたが、30代半ばからの「画皮」や「孔子の教え」では妖艶な魅力を見せ、この作品では一転して任務に忠実な強い女性を演じている。年齢に応じて変幻自在の魅力を見せるジョウ・シュンからは、今後も目を離せない。

作品データ
監督:アラン・マック、フェリックス・チョン 出演:ジョウ・シュン、トニー・レオン他
製作年:2012年 製作国:中国、香港


サイレント・ウォー [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2014-09-10

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by サイレント・ウォー [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



次はこれ買う!


クリッシュ [DVD]
アメイジングD.C.
2015-01-09

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by クリッシュ [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック