メリハリが欲しい TOKYO TRIBE

TOKYO TRIBE トーキョー・トライブ ☆ 【BD】

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 「バトル・ラップ・ミュージカル」と銘打ち、園子温監督が新たなジャンルに挑戦した意欲作。原作は井上三太のコミック『TOKYO TRIBE2』で、「花子とアン」の鈴木亮平とラッパーのYOUNG DAISを主演に、染谷翔太やでんでんなどの園子温作品の常連のほか、多くのヒップホップ・アーティストが出演している。

 近未来のTOKYOでは様々なTRIBE(族)が縄張り争いを繰り広げていたが、ブクロを牛耳るブッバ(竹内力)は、ブクロWU-RONZのボス・メラ(鈴木亮平)を使ってTOKYOを支配下に置こうとしていた。メラは全てのTRIBEを制圧するとともに、目障りなムサシノSARUのボス・海(YOUNG DAIS)を倒そうとするが、そこに謎の少女スンミ(清野菜名)が現れ、彼女を追う大司祭の手下までが入り乱れてのバトルが勃発する。

 日本語によるヒップホップのミュージカル映画を撮ろうというのは大胆な発想。これまでインパクトのある作品を作り続けてきた園子温監督だけに期待に胸を膨らませてBlu-rayを購入した。しかし、私自身がヒップホップに疎いせいか、いまひとつノリきれなかった。ミュージカル映画は嫌いではないのだが、劇中に流れるヒップホップの音楽とラップがどうしても単調に聞こえてしまう。一般的なミュージカル映画はストーリーの起承転結を様々な曲調の音楽で組み立てている。ところが、この作品では物語の起伏が、単調なラップのリズムで平板化されてしまっているのだ。また、キャストに見知った顔が少ないことも妙に居心地の悪さを感じさせた。そのため、安心感のある鈴木亮平や竹内力、佐藤隆太などの出演シーンと、TRIBEの若者たちが入り乱れて出てくるシーンに妙なギャップがあった。国民的俳優となった鈴木亮平が「変態仮面」のように思い切りのよい演技を見せているだけに、もっとハチャメチャな作品にして欲しかった。
 
 ヒロインを演じた清野菜名はまだ20歳になったばかりだが、本格的にアクションの訓練をしていただけあって格闘シーンも堂に入ったもの。演技そのものはまだ硬い印象が拭えないものの、今回の謎の少女という役柄にはぴったりだった。しかし、上半身ヌードまで披露したのは必然性に欠け、逆にもったいないような気もした。鈴木亮平に対抗しうるような強烈なキャラクターだったとしたら、「愛のむきだし」の満島ひかりのように一気にブレイクしたと思うが。

作品データ
監督:園子温 出演:鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名他
製作年:2014年 製作国:日本


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