幸薄い名子役 花宵道中

花宵道中 ☆ 【BD】

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 宮木あや子の2006年「R-18文学賞」受賞作を安達祐実主演で映画化。江戸吉原を舞台に、原作の第一部にあたる女郎朝霧の悲恋を描いている。安達祐実がこれまでにない官能的な演技に挑戦したことで話題になった。

 朝霧(安達祐実)は、小柄で幼い顔立ちであるが、男に抱かれると体に赤い斑点が浮かび上がることで評判の女郎。ある日、縁日で染物職人の半次郎(淵上泰史)と出会い、お互いに恋心を抱くが、半次郎は朝霧を手籠めにしようとした吉田屋(津田寛治)を殺め、追われる身となる。

 安達祐実のことは子役時代から好きだったのだが、子役時代の印象が強ければ強いほど大人の女優としての活躍は困難になる。特に彼女の場合は容姿も幼いため、他の子役出身のタレントに比べても不利。「週刊プレイボーイ」で水着グラビアを披露したときも、興味を引かれる一方で、どこかイタさを感じていた。スピードワゴンの井戸田と結婚して離婚したことも女優のイメージとしてはマイナスだったような気がする。結果的に「家なき子」の幸薄いイメージが補完されることになってしまったのだ。ドラマのゲストとして出演してもそうだし、最近の「マザーゲーム」でも、幸薄いキャラクターが定着してしまっている。

 しかし、安達祐実が不利な条件を抱えながらも、20年以上にわたって活躍しているのは、高い演技力があるからなのだろう。この作品でも、女郎という安達祐実のイメージとかけ離れた役柄にもかかわらず、本当にこういう不幸な女郎がいたかもしれないと思わせる説得力のある演技を披露している。しかし、リアリティがあることと、作品としての面白さとは別。ゆったりしたテンポで物語が進行したこともあり、正直「かったるい」作品になっていた。オールヌードで挑んだ官能シーンも、彼女の幼い容姿ゆえに痛々しさを感じさせ、それほどセクシーさを感じさせない。これもリアリティを感じさせるがゆえの弊害だったのかもしれないが、主演女優が違っていたら作品の印象も大きく変わっていただろう。もっとも、原作でも朝霧は地味で小柄な女性として描かれているので、原作を読んだうえで映画を見ると印象も全く違ったものになったのかもしれない。

作品データ
監督:豊島圭介 出演:安達祐実、淵上泰史、小篠恵奈他
製作年:2014年 製作国:日本


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