大林宣彦再評価 HOUSE

HOUSE ハウス ☆ 【BD】

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 大林宣彦の初劇場用監督作品。1977年の公開当時、まだ小学生だった私は劇場で見ることはできなかったが、少年マンガ誌でコミカライズされた作品を見た記憶がある(三浦みつるが「月刊少年マガジン」に描いていたらしい)。池上希実子が主役としてヌードも披露しており、デビュー直後の大場久美子や神保美紀も出演している。

 オシャレ(池上希実子)と友人たち7人が夏休みを過ごすために田舎の屋敷にやってくる。その屋敷はオシャレの亡くなった母の姉であるおばちゃま(南田洋子)が独りで住んでいたが、実はおばちゃまは既に亡くなっており、彼女と一体化した屋敷に少女たちは1人また1人と食べられていく。

 家を舞台にしたホラー映画としては、ほぼ同時期にその名も「家」というアメリカ映画が「ロッキー」と同時上映されていたので、当時私は「HOUSE」はパクリだとすっかり思い込んでいた。しかし、この映画が作られた経緯を調べてみると、必ずしもそうではないらしい。CMディレクター出身の大林宣彦が、東宝というメジャーな映画会社の作品を監督するのは当時としては画期的なことで、東宝としても大林宣彦にとっても野心的な作品だったのだ。
 
 今回はamazonのおすすめ商品で北米版のBlu-rayを発見して購入したが、40年近く経っても古さを感じさせない面白さがあった。尾道三部作は別にして、原作のテーマを無視してアイドル映画として作られた「ねらわれた学園」や「時をかける少女」は好きではなかったのだが、大林宣彦の作品群の原点として「HOUSE」があると考えると、前記の2作品についての私の評価も変更する必要がありそうだ。「HOUSE」を見ていなかったばかりに、私が大林宣彦を本当に理解するには1987年の「漂流教室」を待たねばならなかった(この作品も一般には酷評されたような気がするが)。

 7人の少女の中では池上希実子、大場久美子、神保美紀くらいしか知っている俳優はいないが、いずれも十代でピチピチした若さが感じられ(「ピチピチ」という表現も死語か)、見ていてウキウキしてしまう。薬師丸ひろ子や原田知世をスターに押し上げたアイドル映画の原点もこの作品にあったわけだ。彼女たちは決して演技が巧いわけではないが、逆にその点がファンタジーの世界にぴったりハマって荒唐無稽な映画に違和感を生じさせなかった。南田洋子も当時は40代でまだまだ美しかったはずだが、老女役(妖怪役)を自然に演じていた。他にもいろいろと発見があり、小説と同じで映画にもめぐり逢うべき時があるのだと実感した作品である。

作品データ
監督:大林宣彦 出演:池上希実子、大場久美子、南田洋子他
製作年:1977年 製作国:日本



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