セルフパロディ? ターミネーター

ターミネーター:新起動 TERMINATOR:GENISYS ☆ 【BD】

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 2009年の「ターミネーター4」は過去と決別し、未来世界でのスカイネットとの戦いを描いていたので、そのまま未来路線で行くのかと思ったが、今回はまた1984年に戻って来た。結局、シュワルツェネッガー抜きでは「ターミネーター」は成り立たないということなのだろうか。三部作となるとも伝えられているが、興行収入がいまひとつだったらしいのでシュワルツェネッガーの「ターミネーター」は見納めにならないとも限らない。

 幼い頃にジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)に命を救われたカイル・リース(ジェイ・コートニー)は、ジョンの母親サラ・コナー(エミリア・クラーク)を抹殺するため過去に送り込まれたターミネーターT-800を追って1984年に向かう。しかし、カイルを待っていたのはタフな戦士のサラと、彼女を守るT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。カイルはジョンから聞かされていた過去とは違う、別の時間軸に来てしまったことに気づき、再び2017年にタイムトラベルしてスカイネットの野望を阻止しようとする。

 この作品はシュワルツェネッガーの復帰が全てといっていいかもしれない。「ターミネーター」や「ターミネーター2」に見られた、不死身のターミネーターにどこまでも追われ続ける恐怖はなく、懐かしいT-800との邂逅があるだけである。この作品で味わえるのは、スリルとサスペンスよりも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見ているような楽しさなのだ。T-800の人工皮膚は経年劣化するという説明があり、とうに還暦を過ぎたシュワルツェネッガーがターミネーターとして登場することにも説明責任を果たし、いつかどこで見たようなシーンで旧作のファンを喜ばせてくれる。しかし、ストーリーは不親切だったのではないか。タイムパラドックスをパラレルワールドで強引に説明しようとしたが、どうも辻褄が合っていない。真面目に考えようとして訳がわからなくなって諦めてしまった。三部作として6作目が作られるのであれば、もう少し設定を整理してほしいというのが正直な感想。

 シュワルツェネッガーの復帰は別にして、キャストの中で注目すべきはイ・ビョンホンとJ・K・シモンズだろう。アジアのビッグスターと、アカデミー助演男優賞俳優を脇役に配するという贅沢な布陣に、ジェイ・コートニーやエミリア・クラークはかすんでしまった。どうせなら現代を舞台にして、リンダ・ハミルトンやロバート・パトリックをそのまま出せばいいのだ。残念なことに少年時代のジョンを演じたエドワード・ファーロングに往年の美少年の面影はないが。  

作品データ
監督:アラン・テイラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク他
製作年:2015年 製作国:アメリカ


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