武侠映画とタイ・アクションの融合 アイアン・フィスト2

アイアン・フィスト2 THE MAN WITH THE IRON FISTS 2 ☆ 【BD】

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 ヒップホップ・アーティストで、アクション映画マニアのRZAが主演を務めた「アイアン・フィスト」の続編。今回、RZAは製作総指揮、脚本、そして音楽を手がけているが、監督はロエル・レイネが務め、彼自身は演技に注力している。

 サディアス(RZA)は刺客に追われ、手傷を負って山村に流れ着く。彼を救ったのは村の善良な男リー・クン(ダスティン・ヌエン)とその娘イノセンス(ピム・バベア)だった。村は銀山の採掘を行うホー(カール・ン)たち鬼兜組に支配され、村長(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)たちは理不尽な仕打ちに堪えるだけだった。鋼鉄の拳を封印していたサディアスは、村人たちを救うためついに立ち上がる。

 前作の「アイアン・フィスト」は、いかにも香港映画ファンのアメリカ人が作った疑似カンフー映画といった雰囲気だったが、2作目はカンフー映画への愛情は十分に感じられるものの、独自の境地にたどり着いた感がある。1作目のどっちつかずの中途半端さは全く感じられない。大きな違いは、ショウ・ブラザースやゴールデン・ハーベストの武侠映画やアクション映画を目指さなかった点にある。舞台こそ中国をイメージしているが、ロケをしているのはタイのチェンマイ。風景やアクションを見ていると、タイ映画のテイストが色濃く感じられるのだ。そういえばRZAは2013年の「マッハ!無限大」でタイ映画に出演し、トニー・ジャーやジージャー・ヤーニンとも共演している。おそらく彼はタイのアクション映画が秘めた可能性に気づいたに違いない。

 香港の武侠映画やアクション映画は一時代を築き、完成された様式を持っているが、それらを上書きして新しい地平を切り拓いたのがタイのアクション映画である。香港のアクション映画は、彼らのプライドがあるからタイのアクション映画に自ら歩み寄ることはしないだろうが、アジアのアクション映画が大好きなRZAはいとも簡単にその垣根を取り払ってしまった。もちろん、これまでも香港とタイの映画界の交流はあったが、これほど見事に香港とタイのアクション映画を融合させた作品はなかったように思う。あらを探せばいくらでも突っ込みどころはある。しかし、RZAも自分と同じくアジアのアクション映画が大好きなのだと実感できるだけに、この2作目は好意的に評価したい。

 ベトナム出身のダスティン・ヌエンやタイのハーフのピム・バベア、タイで活躍する日本人俳優の大関正義など多くのアジア系俳優が出演している中で、最も存在感があったのはケイリー=ヒロユキ・タガワ。理不尽な暴力支配に堪える車いすの村長役に違和感を禁じ得なかったが、最後はしっかり彼らしさを発揮してくれた。前作ほどの豪華キャストではないものの、ケイリー=ヒロユキ・タガワのキャスティングで合格点!

作品データ
監督:ロエル・レイネ 出演:RZA、ダスティン・ヌエン、カール・ン他
製作年:2014年 製作国:アメリカ


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