新時代武侠映画の基本形 ドラゴン・フォー

ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密 THE FOUR 四大名捕 ☆ 【BD】

画像


 事前の情報は全くなかったが、Amazon のおすすめ商品の中にあって興味を引かれ、3部作を Blu-ray で一気に購入。武侠小説のベストセラーを「画皮 あやかしの恋」のゴードン・チャン監督が新解釈を加えて映画化した。

中国の宋代末期、都を騒がせていた偽金事件を、首都警察の「六扇門」と皇帝直属の「神侯府」が捜査していた。「神侯府」のリーダー諸葛正我(アンソニー・ウォン)は配下の無情(リウ・イーフェイ)や鉄手(コリン・チョウ)ら特殊能力を持つ捜査官を使って事件の黒幕に迫ろうとしていたが、彼らを快く思わない「六扇門」の捕神(チェン・タイシェン)は、部下である剣の達人・冷血(ドン・チャオ)を「神侯府」に送り込み、内部情報を得ようとする。捜査を進め、事件の背後に豪商の安世耿(ウー・ショウポー)がいることをつかんだ「神侯府」だったが、捕神によって組織の解散を余儀なくされてしまう。

 日本では決してメジャーな俳優とはいえないものの、「王朝の陰謀」のドン・チャオ、「ドラゴン・キングダム」「曹操暗殺」のリウ・イーフェイ、「マトリックス レボリューションズ」「ドラゴン・キングダム」のコリン・チョウなど、それなりの顔ぶれが揃い、彼らを束ねるリーダー役がアンソニー・ウォンというのだから、キャストとしては申し分ない。さらにリウ・イーフェイの恋敵となるジャン・イーイェン(「レイン・オブ・アサシン」)も華を添え、敵役として出てきたウー・ショウポーの存在感も必要十分。誰か一人が突出しているわけではないが、キャストの「チーム力」で物語に厚みを出している。しかし、さすがに団体戦となると1作では登場人物一人ひとりを描ききれないと覚悟したのだろう。ゴードン・チャン監督は、3部作で完結させることにして、1作目では「四大名捕」の結成までを丁寧に描くことにしたようだ。そのために2時間近い予告編を見ているようなものだったが、人物の描き方や凝ったセット、SFXを巧みに使ったアクションシーンなどは、2010年代以降の武侠映画の基本形となるレベルに達しているといえるだろう。

 胡 金銓(キン・フー)時代の武侠映画はそれほど見ていないが、90年代の「スウォーズマン」シリーズで武侠映画にはまった自分にとっても、懐かしさと新鮮さを同時に感じさせる作品だった。2作目はストーリーに注目して鑑賞したい。

作品データ
監督:ゴードン・チャン 出演:ドン・チャオ、リウ・イーフェイ、アンソニー・ウォン他
製作年:2012年 製作国:中国





次はこれ買う!


暗殺 [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2016-11-02

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 暗殺 [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック